#author("2019-02-12T18:00:10+09:00","default:pop hok","pop hok")
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*立派な娘 [#b2f5db1c]
徳義と情愛で結ばれ、睦まじいひとつの大家庭を成した朝鮮では美徳が無数に発揮されています。重い荷物を持つ人を助けたり、バスで互いに椅子を譲り合う人たちがいるとすれば、拾った物を持ち主を探して返し、年寄りや体の不自由な人たちを助けて目的地に送ってあげる人もいます。

こうした美徳の花園のなかで思いがけない縁に結ばれる人たちも珍しくありません。話題の主人公の''アン・ジョンシム''さんと''チャン・グムソン''さんもそのような縁で結ばれた「兄弟」です。アン・ジョンシムさんはピョンヤン靴下工場で働いており、チャン・グムソンさんはピョンヤン市ピョンチョン区域((平川区域（평천구역）))に住んでいます。

10年前のある日、アンさんは病院に見舞いに行ったことがありましたが、そのとき、車椅子に座って母と一緒に病院に来たチャンさんを見ました。年寄りのチャンさんの母に協力して患者が治療を受けるのを手助けし、家まで一緒に送りました。

チャンさんは戦傷栄誉軍人で、足の不自由な体で社会主義建設現場を訪ねて支援物資も渡し、自作の詩も詠んで建設者たちを励ましていましたが、その話をチャンさんの母から聞き、アンさんは深い感動を覚えました。その時からアンさんはチャンさんの義妹になりました。

肉親のように戦傷栄誉軍人の面倒を見る人たちについての話を余りにも多く聞いていたアンさんでした。アンさんはいつも、どうすればチャンさんをもっと優しく労わってあげることが出来るだろうかと考えました。

美味しいものがあれば、まずチャンさんのことを思い、祝日はもちろん、誕生日にも必ずチャンさんのところへ行き、喜ばせました。詩が好きなチャンさんのため、新刊の詩集も持って行き、チャンさんが書いた原稿を有名な詩人に見せてあげたりもしました。

足の治療に効き目があるという薬草も探し出し、チャンさんが入院した時は夜通し付きっ切りで介護しました。真心極めれば石の上にも花を咲かせるという朝鮮のことわざがありますが、アンさんの至れり尽くせりの世話にチャンさんはとうとう、車椅子から解放され、自分の足で大地を歩けるようになり、今は国のために汗を流して働いています。

アンさんのこの美談が誰にも知られることなく、10年二昔と言われるほどの歳月が流れました。学生時代の友達も、毎日、出勤と帰宅の道を一緒に歩む工場の親友も全く知りませんでした。チャンさんが工場宛に送った感謝の念あふれる手紙を受けて初めてみながこのことを知ったのです。

アン・ジョンシムさんはこう話します。
>「私だけでなく、他の人だって同じことをしただろうと思います。別に大したことをしたとは思いません。国中に助け合い、導き合う睦まじい気風があふれるようにするのに力添えになりたくて、私に出来る限りのことをしただけです」

（今日の朝鮮）

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RIGHT:'''2019年の記事'''
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//（今日の朝鮮 2019.02.11）
//190311_立派な娘
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