#author("2017-04-07T19:49:26+09:00","default:pop hok","pop hok")
*朝鮮東海の絶勝　叢石亭 [#u42d2ce0]
朝鮮の東海岸には昔からの絶勝が沢山あります。カンウォン道((江原道（강원도）))トンチョン郡((通川郡（통천군）))の沖に''チョンソクチョン''((叢石亭（총석정）))と言って多くの石の柱が立っている所があります。正に、東海岸の絶勝と呼ぶにふさわしい眺めです｡

チョンソクチョンのチョンは、全書の意味の叢書の叢の字を書き、ソクは、石、チョンは、東屋の意味の亭の字を書きます。海に石が、叢書の叢の字を書いて叢立した所、ということです。

チョンソクチョンは玄武岩が長い間の海食作用によってできたものです。まっすぐに立っているもの、座っているようなもの、横になっているようなものなど、彫刻家の手によって出来たようなさまざまな形の石が1000メートル区間に広がっています｡

中でも奇妙なのはまっすぐに立っているものです。水晶のような六角の石の柱が一個、或いは数個ずつ立っていますが、背伸びしながら天を突かんばかりに数十メートルもの高さに立っている4つの柱が特に目を引きます｡

海に家を建てようと柱を立てたのでしょうか、それとも、家を取り払って残った柱でしょうか｡数字の四に仙人の仙、岩と書いて、サソンアム((四仙岩（사선암）))、昔、四人の仙人がその上で遊んだと言う伝説があります。

この他に天女が水浴びをしたと言う洞窟もあれば、ある力持ちがチョンソクチョンから竜宮に行く石の橋をかけようとして、ここの美しい景色に見とれて止めてしまったという石の橋もあります。

まだまだあります。ちょうどむつまじい夫婦のような夫婦岩、亀や太鼓、コウモリなど様々なものを連想させる岩ばかりです。岩間に根を下ろした青い松は周りの風致を一層引き立てます。

それだけではありません。チョンソクチョンの日の出の光景は見損なえば一生後悔すると歌にもありますが、実に壮観です。燃えるような太陽が水平線に昇る時は金色、銀色に染まった波が石の柱にぶつかって虹色の花吹雪を撒くようです。

また、月が出る時は水面が銀色の絹のように見え、我知らず嘆声を上げてしまいます。チョンソクチョンはどれもこれも強烈な個性で、まさに奇勝、珍しく素晴らしい景色です｡

自然がプレゼントしたこのチョンソクチョンを人々は世界的な名勝クムガン山((金剛山（금강산）))になぞらえて「トンチョン・クムガン((通川金剛（통천금강）))」と呼んでいます。

RIGHT:'''2015年の記事'''
LEFT:[[朝鮮東海岸の絶勝―チョンソクチョン]]
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