#author("2018-07-14T15:41:02+09:00","default:pop hok","pop hok")
*時の流れもわきまえない政治の矮人 [#a23a4a70]
先日、日本首相安倍がアメリカ国防長官マティスとの会談で、「日米同盟が日本の平和と安全の根幹で地域の平和の柱だ」と言いました。防衛相小野寺は、「朝鮮の全ての核兵器及び弾道ミサイルの廃棄を共同で推し進めるべきだ」と言いました。

安倍が日本の境遇も知らずに朝鮮半島の問題に割り込もうとしたのは、今度が初めての事ではありません。昨日はテレビ座談会に出演して「朝鮮の非核化の為の費用を負担する用意がある」と言った安倍が、今は「どの側がどんな負担をするか協議する段階でない、朝鮮の完全な核廃棄の為には各側の団結が重要だ」と言っています。

そして「今が正にいつになく緊密な協力が必要な時だ」とし、CVID、完全且つ検証可能で後戻り出来ない非核化を、連日提唱しています。閣僚達も古びた制裁の謳い文句を引き続き並べ立て、反共和国の対決沙汰を演出しています。日本が心から朝鮮半島の非核化と核兵器の無い世界を望むなら、このように東西南北も弁えず軽はずみに振舞わないでしょう。

安倍政権は何としても平和と安定へと向かう朝鮮半島の情勢推移を、逆戻りさせようとしています。対決と戦争の極端へと走っていた朝鮮半島では今、劇的な出来事が相次いでいます。これに日本が不安を抱いています。朝鮮半島の和解と緊張緩和のムードが、戦争国家を目指す日本の行く手に影を落とすからです。

日本は既にアジア太平洋地域の平和と安全を脅かす侵略勢力として登場しました。軍事大国化と再侵略に現を抜かした安倍政権発足以来、地上と海上、空中での自衛隊の作戦能力は嘗て無く伸びています。自衛隊を世界的な精鋭武力につくって、日本を戦争を行える完全な軍国主義国家、侵略国家につくろうというのが安倍政権の本音です。

朝鮮半島に和解と平和の新時代が到来すれば、軍事大国化とアジア再侵略の口実がなくなります。朝米交渉が話題に上っていた当初から安倍政権が、朝鮮半島で自分達が望まない変化が起きるのではと神経を尖らせたのは決して偶然の事ではありません。

今、安倍政権は共和国敵対感情を煽って、何としても軍事大国化と再侵略の野望を遂げる為の口実を求めています。防衛省が「朝鮮の脅威は何一つ変わっていない」とし迎撃ミサイルシステムを配備する地域を探し求め、「アメリカと南朝鮮の合同軍事演習の停止が日米合同軍事演習とは関係ない」と言ったのがその一例です。

日本が心から地域の平和と安定を望むなら、過去、朝鮮民族に犯した罪を清算する勇断を下すべきで、懐の刃から捨てなければなりません。朝鮮を占領し、朝鮮民族に計り知れない不幸と苦痛を強いた前代未聞の大罪について謝罪も賠償もしていない日本が、軍事大国化と再侵略の機会を狙いながら平和を云々するのは、平和への冒涜です。

日本の政治家に少しでも理性があるなら、今からでも気を確かに持って自分のすべき事でもきちんとするのが良いでしょう。時の流れに歩調を合わせず共和国との対決一辺倒を続けるなら、政治の矮人、一人ぼっちの運命を免れないというのが、国際社会の一致した評価です。

安倍政権が朝鮮の核及びミサイル脅威を世論化し、何としても軍事大国化と再侵略の野望を果たそうと躍起になっていますが、与えられるのは国際的孤立だけです。

（時事評論）

RIGHT:'''2018.07.13 サイト音声の聞き書き'''
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