#author("2017-03-15T19:01:52+09:00","default:pop hok","pop hok")
*教育者の姿 [#b574220f]
共和国の生徒たちはいたるところに建てられた宮殿で才能を思い存分伸ばしています。その才能を花咲かせる「園芸家」の中には''ピョンヤン学生少年宮殿''のピアノのインストラクター・''ユン・ビョンヒ''さんもいます。ユンさんは幼い時から先生を志望しました。
>「父は大学の教師です。幼い時、教育者としての父の姿、そして教え子たちがたずねて来るのを見て尊敬の念を覚えました。中学時代の担任先生も私がとても尊敬する人でした。それで私も先生になりたく、''キム・ヒョンジク師範大学''を志望しました。しかし卒業後、私が学んでいたこの宮殿に勤めることになりました。先生たちは喜びましたが、私はうまく出来るかどうか心配になり、その一方で自分も一人前の先生になる決心を固めました」

これはチュチェ76（1987）年のことです。抱負も大きいでしたが、さまざまな年齢の生徒たちを相手にする宮殿のインストラクターということでそれもたやすいことではありませんでした。ユンさんは先輩の先生たちの経験に習い、進んだ教育の方法も参考にしながら思索と探求を重ね、自分流の新しい方法を練り上げました。教則本にこだわることなく、生徒たちの能力と準備程度に即して実技の指導に当たるための方法を一つ一つ完成しました。

そして、クラブ員みなが独奏はもとより、即興演奏も出来るよう教えました。また音楽の基礎理論をわかりやすく教えました。毎年、宮殿ではクラブ員の技量の判定が行われましたが、そのたびにユンさんが教えた生徒たちが高く評価されました。また、国中の生徒たちの芸術個人コンクールでも引き続き優勝し、迎春公演でも拍手喝さいされています。

クラブ員の成果の中にはユン先生の粘り強い努力が秘められています。ユン先生は生徒たちを教える傍ら、実務レベルをさらに高めるために励みました。専攻分野だけでなく各分野の多面的な知識を習得するためほかの先生たちの授業にも参加し、参考書もたくさん読みました。そして生徒たちが学んだ内容を深く理解するよう数十の視覚教材も作りました。発展する時代にふさわしくコンテンツを利用した授業の方法も新しく取り入れました。

宮殿から帰ってきてもクラブのことに気を配るユンさんを見て家中が手伝いました。義父は''国立交響楽団''の首席指揮者だった''キム・ビョンファ''さん、主人は''美術アトリエセンター・マンスデ創作社''の研究室主任、長男はコンピューター、次男は美術を習いました。視覚教材やコンテンツは家族のみなが知恵をあわせたものでした。

出勤するときや退勤するとき、また、家にいるときや宮殿にいるときもユンさんの頭の中にはクラブ員のことだけでした。
>「教え子たちの才能がめきめきと上達するのを見るときは本当に嬉しいでした。退勤するときも生徒たちの顔が浮かん来ると喜びいっぱいになる私です。生涯、生徒たちを育てる元肥になるつもりです」

ユン・ビョンヒ先生が宮殿のインストラクターになってからほぼ30年、ユン先生から始めてピアノを習った生徒たちも今は名のあるピアニスト、先生になりました。

生徒たちのために知恵と情熱の限りを尽くしているユン先生、ユン先生が育てた教え子たちの才能にユン先生の努力がにじんでいます。
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RIGHT:'''2014年の記事'''
LEFT:[[万寿台創作社]]
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