#author("2017-03-25T17:33:38+09:00","default:pop hok","pop hok")
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*故郷を愛するが故に [#v6b82c61]
共和国のファンへ南道((黄海南道（황해남도）))チェリョン郡((載寧郡（재령군）))のチャングク里((墻菊里（장국리）))に、70を越した今も黙々と故郷の山林造成に尽くす人がいます。''キム・ビョンギョ''さんです。
共和国のファンヘ南道((黄海南道（황해남도）))チェリョン郡((載寧郡（재령군）))のチャングク里((墻菊里（장국리）))に、70を越した今も黙々と故郷の山林造成に尽くす人がいます。''キム・ビョンギョ''さんです。

キムさんは自分の責務を忠実に果たして国からたくさんの表彰を受けた功労のある人です。のんびりと隠居することも出来ましたが、キムさんは片時も仕事の手を休めることなく10年以上も村の裏山の山林造成に尽くしています。

奥さんの''ホ・ヨンオク''さんのお話です。
>「退職した時、子達はこれからはのんびりできるねといいました。すると、主人は、誰がお前たちを無料で勉強させ、一人前にしてくれたのか、わしらがしたことなどせいぜい野良仕事しかないが、国がお前たちを育ててくれたではないか、国では木をたくさん植えて野や山を緑で覆うようにといっているのに、年をとったからといってぶらぶらするわけにはいかない、わしのこの手で石だらけの裏山に木を植え、故郷のひとたちに譲り渡そうと思う、と言うのでした」

村の裏山は、1950年代前半、アメリカによって強いられた3年間の朝鮮戦争のとき、米軍機の猛爆により、すっかり禿山になってしまいました。キムさんは低木しかない山を眺めるたびに胸が痛みました。それで、この山を鬱蒼とした森に、人々のためになる山にしてみせる、と心に誓ったのでした。

その誓いどおり、退職後、同年輩の年寄り何人かを誘い合わせて遠くの育苗場から苗を運んできて裏山に植えはじめました。土を掘り返して得た大きめの石で垣を積み小規格に区切って木を植えるなど、色々とやってみましたが、仕事は思ったより力に余りました。肉体的についてゆけず離れていく年寄りもいました。けれどもキムさんは歯を食いしばって、黙々と多くの苗を山に植えつづけました。

同じ村に住む農場の作業班長''キム・ソンジン''さんのお話です。
>「キム・ビョンギョさんが山に木を植えると申し出たとき、最初、私たちは引き止めたんです。若い者でさえ力に余る仕事なのにその年では無理だ、今から初めたところで何の得にもなりやしない、とです。するとキムさんは、国の緑を築くためにするんであって、得をするためにするんじゃない、といって聞きませんでした。何年かして、その苗が大きく育つのを見て、キムさんのすることが本当の愛国心の現われだと思うようになりました。みながキムさんのように一本、また一本と根気よく木を植えていけば、故郷の人たちが森のおかげをこうむることが出来ると思います」

苗を植え始めた当初、活着率があまり高くありませんでした。その原因が苗の育つところと植えるところの土質の違いにあるということを突きとめたキムさんは、裏山に独自の育苗場を作ることにしました。さらに、合理的な林農複合経営方法を適用し、苗の活着率を高めていきました。

こうして数十万株もの苗が村の裏山にしっかりと根を下ろすようになりました。キムさんは、将来的な経済林をみこして各種の木を合理的に植える展望計画も立て、地道に実行しています。

キム・ビョンギョさんのお話を聞いてみましょう。
>「故郷の山を緑で覆って次の世代に譲り渡そう、ただその思いだけですよ」

キムさんのように晩年にも活力に満ちて故郷のために労苦を惜しまない愛国者たちがいて、国の大地は日とともに若返っています。
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RIGHT:'''2014年の記事'''
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