#author("2019-07-13T14:10:02+09:00","default:pop hok","pop hok")
*憎悪と軽蔑の対象となっている日本 [#eeb17eb7]
今、誤った過去を正し和解と協力の新時代を開く為の世界的な動きが強まっています。その先をドイツが切っています。

先日ドイツ政府は、第二次大戦当時ナチスドイツ軍が略奪した美術作品をイタリアに返還する事にしました。18世紀オランダのアーティストが描いたこの絵は、ナチスドイツ軍によるイタリア占領の時フィレンツェの美術展示館で盗んだもので、今までドイツで保管されていたといいます。

これまでナチスドイツが犯した反人倫のあらゆる犯罪について真面目な謝罪と賠償を行って来たドイツが、これに留まらず各国から略奪した遺物も返還しているのは、過去に対するドイツ政府の正しい立場を示すもので国際社会から支持され共感されています。

過去清算は幾許かの金で遣り取りする実務上の問題ではありません。誤った過去を正し二度と好ましくない過去が繰り返されないようにし、人類の健全な明るい未来を開いて行く為の深刻な政治的問題です。

しかし日本はドイツと正反対の道を歩む事で国際社会の憎悪と軽蔑の対象となっています。過去日本はファッショドイツに劣らず特大の反人倫の犯罪を働いた戦犯国として、被害国の人民に真面目に謝罪し賠償すべき法的道徳的義務を負っています。

にも拘らず日本は自分達が過去に過ちを犯した事が無いと強情を張り、歴史を否定するばかりか過去清算そのものを拒否しています。更には各国に建てられている日本の過去の犯罪への象徴物の撤去を求めるかと思えば、被害国に成り済まそうと手の限りを尽くしています。

過去の犯罪についての日本当局の態度は正義と世界の良心に挑むもので、日本の道徳的堕落の程を自ら曝け出す事となります。今多くの国が日本の事を「意地悪く狭量な国」、「政治矮人」、「一寸先も見通せない、こせこせした国」と揶揄していますが、当たり前の事です。

歴史は公正で正義は永遠のものです。

日本が過去清算の責任から逃れようと躍起になればなるほど、日本の政治的立場は一層難しくなり将来は暗澹たるものです。

（時事評論）

RIGHT:'''2019.07.12 サイト音声の聞き書き'''
#br
----
#include(vok_navi01,notitle)
//（190712 サイト音声の聞き書き ije190709001.mp3）
//190712_憎悪と軽蔑の対象となっている日本
トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS