#author("2019-07-20T14:56:43+09:00","default:pop hok","pop hok")
*国際社会の努力に挑む日本の厚顔無恥さ [#k83707ae]
日本の内閣官房副長官がこの1日の記者会見で、「商業捕鯨が一日も早く軌道に乗る事により地域が更に栄え、日本の豊かな鯨文化が次世代に引き継がれる事を期待する」と言い、''捕鯨の企み''を顕にしました。絶滅危惧種の保護の為の国際社会の努力に挑む厚顔無恥な行為だと言わざるを得ません。

周知のように鯨の資源の保護の為に設置された国際捕鯨委員会は、鯨の絶滅を防ぐ為1986年、商業目的の捕鯨を禁止させました。1951年、国際捕鯨委員会に加入した日本は1988年に商業捕鯨を一時中止しました。しかし科学研究用という触れ込みで捕鯨を続けました。南極海と北太平洋水域で毎年平均850匹の鯨を獲りました。世界的に科学研究の為の捕鯨が許されたのは僅か何匹という事に鑑みれば、日本の鯨獲りが科学研究の為というのは全くの嘘です。

2017年、日本は科学研究用の捕鯨を国家の責務にするという法律を採択しました。2014年に商業捕鯨の再開の意思を示したものの頭から拒否された日本は、昨年またもや国際捕鯨委員会総会に商業捕鯨の再開を提案する事にしました。昨年9月ブラジルで行なわれた国際捕鯨委員会総会で日本は「これまでの調査を通じてミンク鯨等一部の鯨が著しく増えた事が明らかになった」とし、中止されている商業捕鯨の再開の提案をまたもや出しました。

日本のこの提案は国際社会の強い反対で挫折してしまいました。自分の要求が通じなくなるや日本当局は昨年末国際捕鯨委員会からの脱退を宣言し、今年7月からは「商業捕鯨を再開する」と眼中人無しに振舞っています。

日本のこの獰猛な振る舞いに国際社会が反発しています。反捕鯨団体であるシー・セパード((シー・シェパード))のオーストラリア支部代表は「世界の海での鯨獲りを無くすのが自分達の目標だ」とし、反対の意思を示しました。そして「鯨は海の生態系の健全な維持の為に重要な役割をしているが、未だ鯨の数が回復されていない」と主張しました。

イギリスの新聞は「日本では鯨の肉に対する需要も薄らいでいる」とし、「商業捕鯨を再開するというのは純然たる国粋主義に基づいたものだ」と非難しました。そして「日本がこの度のG20サミットの主催国として規則に基づく国際秩序を立てる事をいくら呼びかけても、うわ言に聞こえるだけだ」と揶揄しました。イギリスの複数の都市では日本の鯨獲りに抗議するデモが展開されました。

鯨の資源が枯渇しようと、地球の生態環境が破壊されようと、私腹を肥やせばそれまでだという日本の誤った態度は、国際社会の怒りを買っています。

（時事評論）

RIGHT:'''2019.07.19 サイト音声の聞き書き'''
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