#author("2017-03-11T00:54:54+09:00","default:pop hok","pop hok")
*偉人と白馬 [#q565b574]
抗日武装闘争の時、日帝の100万大軍を手玉に取る偉大な金日成主席を称えて数々の伝説のような話が伝えられています。その中には白馬についての話もあります。金日成主席は''回顧録''「''世紀とともに''」で、白馬の追憶が余りにも切なく、多くの人たちと忘れがたい情義で絡み合っていたと、自分が乗っていた白馬について思い起こしました。

''朝鮮革命博物館''の学芸員''パク・ソンギョン''さんのお話です。
>「その白馬は中国東北地方の大荒溝というところでの戦闘で鹵獲したものです。敵味方が激戦を交えていた時、一頭の白馬が戦闘を指揮する主席のところへ駆けて来ました。指揮部が敵軍の目標になりそうなので、伝令兵が何度も白馬を追い払いましたが、白馬は四つ足でふんばり、動こうとしませんでした。金日成主席が白馬のたてがみをなでてやると白馬は従順な態度でこうべを縦に振りました。特別な『対面』で縁を結んだ白馬は、その後、抗日遊撃隊員と人民から格別に寵愛されました」

中国東北地方の小汪清というところでの防御戦闘が熾烈を極めたときのことです。白馬に乗って弾雨の中を突き抜けていくうちに、主席の外套の裏地の毛に火がつきました。戦闘を指揮していた主席は、それに感づくことができませんでした。

主席が、外套に火がついたと気づいたのは、白馬が追い風に乗って走り始めたときでした。外套を脱ぐ時間的な余裕もなければ、走る馬から飛び降りると言うのはあたり一面岩場なのでなおさら危険な時でした。

この時、奇跡が起きました。飛ぶように走り続けていた白馬が、くぼ地の雪の吹きだまりの前で速力を落すと、そっと前脚を折って横ざまに倒れるのでした。すると、主席は、とっさに雪の中に転げこみました。これで、外套についていた火は消えました。白馬の両脚からは血が流れていました。

結局、白馬が危機を防いだのです。これについて金日成主席は、「私はそのときも、白馬のするどい感覚と神通力に賛嘆を禁じえなかった。私の体に火がついたのが、どうして分かったのだろうか。どうしても解きがたい謎であった」と回顧しました。この驚くべき事実を受け、遊撃隊員と人民は口を揃えて、白馬も金日成主席にひかれたと、金日成主席は天が下した偉人だと話しました。

このように白馬は約2年間、薪水の労をいとわず、主席と共に厳しい戦場を走りました。

RIGHT:'''2016年の記事'''
LEFT:[[金日成回顧録「世紀とともに」]]
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