#author("2018-10-21T08:04:40+09:00","default:pop hok","pop hok")
*中東平和の破壊者、癌の存在 [#sca31577]
パレスチナ人に対するイスラエルの殺人行為が続いています。この9月末、ガザ地区との境界地域で平和のデモに参加したパレスチナ人へのイスラエル軍の無差別射撃によって、7人が殺され500数人が負傷しました。中には子供と女性、医者、記者もいました。数日後イスラエル軍は同地域で、またもやデモに参加したパレスチナ人に射撃を加えて数人を殺し370人余りを負傷させました。

占領したパレスチナの領土でパレスチナ人村落を解体しようとの、イスラエルの策動が一層露骨になっています。エルサレムの東側にある〓〓〓村の強制立ち退きがその一例です。イスラエルは、約200人のパレスチナ人が住むこの村が不法に形成されたとして、この5月、イスラエル高等裁判所が〓〓〓共同体を解体する判決を下し、7月初めから軍隊と警察部隊を動員して共同体内のパレスチナ人の住宅と公共施設を強制解体し始めました。そして9月には、住民が10月1日になるまで村を発つ事を迫りました。

またイスラエルは東エルサレムでの国連中近東パレスチナ難民救済事業機関の活動を停止させると脅し、ガザ地区への封じ込めを強めています。その為医薬品の不足等によるパレスチナ人の苦痛は募るばかりです。

一方イスラエルはイラン等に対する軍事脅威の度合いを高めています。今イスラエルは、イランとシリア、レバノン等の所謂「侵略に対応して自己防衛をする」として地域諸国を引き続き脅かしています。先日もイスラエル首相が「シリア領内にあるイランの対象を引き続き打撃する」と公言し、「イランがユダヤ人国家を脅かすならイスラエルはイランを攻撃する」という暴言まで吐きました。

シオニストの強盗さながらの行為はパレスチナと国際社会の強い非難を呼んでいます。パレスチナ解放機構執行書記長が国連事務総長に送った書簡（所見）で、「イスラエル軍の殺人行為は、占領者のイスラエルがジュネーブ条約と児童の権利条約等、国際条約の義務事項に由々しく反するものである事を如実に示している」と述べました。

フランスとオランダ、スウェーデン等欧州連合加盟国と中東和平プロセス担当国連特別コーディネーター等国際社会は、イスラエル当局がヨルダン川西岸地域のパレスチナ人のムラを強制撤去させている事を受け、これを「国際法に反するもの、2つの国家解決策の存亡を危うくし平和努力を害する行為」の烙印を押しました。

イランは、地域の平和と安定を破壊するイスラエルの策動を非難し、「シオニスト政権がシリア軍とその同盟武力を打撃する場合、断固対応する」と警告しました。レバノンのヒズボラ書記長は最近テレビに出演して、「イスラエルがレバノンに反対して新たな戦争を開始すれば、予想出来なかった運命に直面する」と明言しました。

これはイスラエルが正に中東和平の破壊者、癌の存在である事をそのまま立証しています。

（時事評論）

RIGHT:'''2018.10.19 サイト音声再生不可、短波放送聞き書き'''
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//（時事評論 2018.10.19）
//181019_中東平和の破壊者、癌の存在
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