#author("2017-04-01T22:39:55+09:00","default:pop hok","pop hok")
*世界チャンピオンを育てた若い監督 [#z4345061]
昨年、ロシアのカザンで行われた第16回国際水泳連盟世界選手権大会飛び込み競技の女子10メートル高飛込みで朝鮮の''キム・グクヒャン''選手がチャンピオンになりました。ただ一回の出場でチャンピオンになったキム選手と共に一気に世界チャンピオンを育てた''シン・ジョンリム''監督の並々ならぬ能力に世界の水泳界はびっくりしました。

''4月25日スポーツ団''のシン監督がキム選手に初めて会ったのはチョンチュン街((青春街))のスポーツ村の軽競技館にある青少年スポーツ学校の体操訓練場ででした。スポーツ選手の家庭に生まれたキム選手は親に勧められてすでに体操界に足を入れた状態でした。シン監督は飛び込み選手としての適性体質を持っているキム選手を手放したくありませんでした。

シン監督の執拗なまでの手引きによってキム選手はチュチェ100（2011）年、飛び込み選手として方向転換を果たしました。いよいよ訓練が始まりました。トランポリンでの空中回転動作を磨いたり、水泳訓練に励んだりなどなど。最初は思う通りになりませんでした。まだ年齢が少ないキム選手なのでがっかりして気を落とす時も一度や二度ではありませんでした。

しかし、シン監督は諦めませんでした。技の一面にとどまらず、精神力を培うのにも力を入れました。スポーツ競技では精神力が決定的役割を果たすということをキム選手に吹き込む一方、訓練場でそれを発揮するよう厳しく指導しました。また、研究者と力を合わせ、科学的な手段を積極的に取り入れて全ての動作を見事にこなせるようにしました。

シン監督の努力は実を結び、キム選手は初登板の少年クラス競技で金メダルを獲得する成果を上げました。これを見たシン監督はキム選手の世界覇権は可能で、そのためにはより高いレベルの訓練をさせなければ、と思うようになり、その時から次第に訓練目標を更新したとのことです。キム選手は現役に入って2年目はユースクラスで頭角を現し、チュチェ103（2014）年は共和国選手権大会でチャンピオンになりました。

第16回国際水泳連盟世界選手権大会参加に当たり、シン監督は自分の立場を明らかにしました。
>「目標は国内覇権でなく、世界覇権である。走っても世界の先端を走り、勝っても痛快に勝ち、百回倒れれば百回起き直してあくまで勝利するのが朝鮮のスポーツ選手の気概であることを肝に銘じるべきだ」

シン監督のきっぱりとした決心、切なる思いはそのままキム選手に伝わり、それは第16回国際水泳連盟世界選手権大会での勝利をもたらしました。

一気に世界チャンピオンを育てた若い監督。シン監督はこれからも優秀な選手を多く育てることでしょう。

RIGHT:'''2016年の記事'''
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