#author("2017-04-11T22:26:01+09:00","default:pop hok","pop hok")
*不安が募る福島第一原子力発電所 [#o04503bb]
今から3年前、''宮城県三陸沖で震度9.0の強震''が発生しました。津波をともなった強震の影響で、日本東部の広い地域がかつてない被害を被りました。その津波により''福島第一原子力発電所の爆発事故''まで発生しました。

当時、津波のため電源供給に異常が生じ、原子炉の冷却機能が麻痺して水素爆発が起きたので、大量の放射性物質が大気と海に流出しました。ところが3年が過ぎた今なお、福島第一原子力発電所では放射性物質が流出して人々の不安を募らせています。

先日、福島第一原子力発電所の第4号機がある大気中に、放射性物質が急激に広まり原子力規制庁が調査を行いました。調査結果「第4号機の燃料貯蔵水槽に含まれた放射性物質のコバルト60が大気中の放射線量を上昇させる原因となっている」ことが明らかにされました。

問題になっているのは第4号機だけではありません。第2号機の建物の海の方のところに新たに掘った観測用井戸の地下水まで汚染され、それが海に流出する可能性が高まって人々を緊張させています。

観測用井戸の地下水を採取して計測した結果、放射性セシウムが1リットル当たり76,000ベクレルという数値を記録したといいます。この井戸が海から50メートルしか離れていないため、東京電力会社は現在海の方の敷地の地盤を強化する対策を講じていますが、不安が未だに消えていないと観測筋は伝えています。

福島第一原子力発電所の汚染水タンクから高濃度の汚染水が大量に流出したことが確認され問題は更に深刻になっています。共同通信によりますと、発電所のタンクに放射性物質のセシウムを除去した汚染水が保管されていましたが、閉ざされているべきタンクの配管のバルブが誰かによってオープンされていたので、水がタンクに大量に入り込み、これがあふれ出て約100トンの汚染水が外部に流出したとのことです。

東京電力会社が流出した汚染水をタンクで回収し汚染水が染みた土をを除去する作業を行っていますが、既に地下水に汚染水が染み込んだ可能性も排除出来ないということが懸念されています。被害の規模がとてつもなく膨大なので、被害が発生した時から3年が過ぎた今なお、日本は復旧作業を終えずにいる有様です。27万人の難民が避難所で生活しており、地震と津波の被害復旧は2016年になってやっと終わる見込みです。

福島第一原子力発電所の事故から強い衝撃を受けた日本人は、原子力発電所そのものに反対しています。この事故があってから3年になることを受け、先日東京で''原子力発電所に反対する大規模集会''が開かれました。32,000人の集会参加者は政府が稼動中止された原子力発電所の中で一部を再稼動させようという動きを見せていることに対し、これを必ず阻止する意思を表しました。参加者は集会のあと首相官邸と国会議事堂の周辺でまたもや集会と行進を続け、原子力発電所の再稼動反対を主張しました。

専門家たちは福島第一原子力発電所の閉鎖作業が40年はかかると予想しています。これは日本での核の災難は、長期間、自然環境と人間に深刻な影響を及ぼしかねないということを意味するものだと世論は伝えています。

RIGHT:'''2014年放送の聞き書き'''
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//140328_不安が募る福島第一原子力発電所
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