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*二仙男の滝 [#ucd438ef]
朝鮮の北西部、ピョンアン北道((平安北道（평안북도）))にミョヒャン山((妙香山（묘향산）))があります。雄大で奇妙であるばかりか、森が茂り水が多くて昔から世界の名山として知られているミョヒャン山。ミョヒャン山には数多くの大小の峰と滝があります。この時間は朝鮮人民に愛唱される「イソンナムの滝の歌」を聞きながら天下の絶景、ミョヒャン山の''イソンナムの滝''((二仙男瀑布（이선남폭포）))を訪ねてみましょう。
>錦の山河　朝鮮の絶景　ミョヒャン山&br;
ハビロに足伸ばせばイソンナムの滝の音&br;
サムソン庵　八天女　伝説も多いけれど&br;
新しい空開けて天女ならぬ&br;
二人の天男降りたとさ

ミョヒャン山で一番高いピロ峰の登山道に沿って上るとイソンナムの滝が見えます。普段は22メートルもの岩場の崖を二筋に流れ落ちる滝です。雨季ともなれば二筋の滝が一つになって岩場全体から落ちますが、滝の音は聞くだけでも涼を感じ、たちまち汗が引いてしまいます。夏は壮快な滝と靄の中にかかる七色の虹が見物です。冬は冬で、辺り一面の樹氷が周りの雪景色と溶け合って一幅の絵のようです。

滝の左の岩の上には8本の柱で建てた東屋がありますが、これをソンナム亭と呼びます。このソンナム亭からイソンナムの滝が一目に見渡されます。昔からこの滝は仲良しの兄弟のように二筋に落ちる滝ということから兄弟滝と呼ばれました。

生前、ミョヒャン山を訪れて兄弟滝を見た偉大な金正日総書記は、クムガン山((金剛山（금강산）))にはクムガン山の仙女が降りたと言いますが、私たちはミョヒャン山の仙男ですと述べ、この滝をイソンナムの滝と名付けました。イソンナムのイは、ふたつの二、ソンは、仙人の仙、ナムは、男です。朝鮮では、天女のことを、仙女といい、それになぞらえての仙男ということで、詰まり、二人の神仙と言う意味です。

リスナーの皆さんも訪朝の機会にイソンナムの滝の美しい景色をお楽しみください。きっと神仙になった心地になるでしょう。

RIGHT:'''2012年の記事'''
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