99パーセントの不可能に挑む
「例え患者に1パーセントの蘇生の可能性でもあれば、99パーセントの可能性は患者を顧みる私達の責任だ」、これは玉流小児病院の心臓血管外科の医師達の心情です。
- チュチェ102（2013）年10月 オクリュ小児病院開院
開院当時、心臓血管外科のほぼ半分の医師は〓〓〓生活を始めたばかりでした。その為オペともなればメスを執るのは数人に限っていました。
医長 リ・チョルチン
「心臓手術は1人や2人の有能な医師だけでできるものではありません。外科、麻酔、体外循環、集中治療のうち、どの一つの工程が不十分でも成功は期待できません。それだけ医師みなの高い実力が求められます。心臓病と診断された多くの患者が小児病院を訪ねています。様々な年齢、様々な診断で解決すべき点は多くありますが、次の世代になってこの問題を解決すると言うのは話にもなりません。それで大胆に若い医師たちに論文のテーマを与え、その過程に世界的なオペの方法と先端技術を身につけるよう要求度を高めています」
医長補佐 キム・チョルチン
「考えをめぐらし、ディスカッションも重ねました。率直なことを言いまして、医長とキム・ジンミョンさんなど豊富なキャリアの医師たちが一人か2人ずつ受け持って育てるならいくらでも解決できることでした。みなが心を一つにして発奮すれば、この問題も解決できると思いましてね」
ここの人達は高い目標を掲げてスタートを切りました。
科では毎日論文の執筆計画を調べてみて進み具合をその都度厳しく総括しました。
案の定、1人2人と意欲的にこのビジョンに加わり始めました。
医師 チュ・ジンソン
「最初は臨床経験もない私に論文を書く自信があるか、心配も多かったです。医長は治療に当たりながら臨床経験も積み、論文も書けば良い、科の医師たちも手を貸してやると言うから良いチャンスだろう、自信を持って取り組んで見よう、治療もし、論文も書くなど何でもやってみようじゃないか、こう励ましてくれました」
医師 ソン・ヨンチャン
「私が7回目に論文を書き直している時、その時、私もやる気がなくなっていましたが、医長補佐が訪ねてきて、7回じゃなく、10回、百回書き直すことがあっても、次の世代に物足りない点がないよう、論文を完成するべきだと言って、論文の構成と臨床検討に至るまでさえないことがないよう要求度を高めました。まさに、実力と心で子供たちの健康を守る真の医学者の姿を見る思いでした」
医師 ピョン・ジウン
「当時、医長と医長補佐は自分たちが研究していた論文のテーマを私たちに譲りました。一生を通して研究した論文のテーマを譲ると言うのはそう簡単なものではありません。昼はオペ、退勤後は私たちと一緒に研究するなど、私心のない援助を与えました。心からの援助に励まされて、自分の実力が科の実力のレベルに至ったかも知れません」
- 一人はみんなのために、みんなは一人のために！
- 私一人の知識でなく、私たちみなの知識に
- 新たな先端手術の開拓と征服と言う課題は私たちの世代に
科の医師皆の心が1つになりました。オペ室とICUは経験の浅い医師の為の講義室となりました。1つの研究資料の事でも皆が集まって夜を明かして協議しました。誰もが現代医学に挑みました。
- 心臓血管外科でおよそ8年間に達成した成果
- 3000件あまりのオペに成功
- 朝鮮で初めて11件の新たな先端手術開拓
- 30数件の新しい治療方法完成
- 発明 32種、83件
- 創意工夫 56種、145件
- 論文 210数件発表
- 2020年まで心臓血管外科の医師、看護士みなに発明証書が授けられる
国の王様と呼ばれる数千人の子供達に新しい生命を与えた心臓血管外科の医師達に、人々は感謝しています。
医師 リ・チョルチン
「私たちが短期間にどんな難しいオペでも成功させる貫禄がある科になったのは、助け合い、導き合う集団主義の精神を離れて考えられません」
今もここの医師達は新しい目標を目指して思索を重ね情熱を尽くしています。
（今日の朝鮮）
2021.06.29 サイト動画の聞き書き、字幕抜き書き、一部不明
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