![[PukiWiki]](image/pukiwiki.png "[PukiWiki]")
ピョンヤン市*1チュン区域*2のソムンという町*3に住むカン・チュンシルさんのお話です。
「私は偉大な金日成主席の許で娘時代に労働英雄の称号を受け、長い間、責任者として1つの工場を受け持っていました。この地に住む人誰もがそうですが、毎年7月ともなりますと、主席への思いが募るばかりです。
私が始めて主席に見えたのはチュチェ56（1967）年1月8日のことでした。ちょうど日曜日で、吹雪が荒れ狂うとても寒い日でした。当時、ピョンヤン紡織工場の紡績工だった私は寮の食堂で昼食をとっていました。食事をしながらも、より多くの糸を生産するためにはどうすればよいのか考えあぐねていましたが、突然、隣の人が『あら、金日成主席が？！』と言って立ち上がるのでした。何気なく入り口の方を眺めていると主席が工場の幹部たちに案内されて、食堂のホールに入るのではないですか。意外なことに私はご飯を前にして主席に会いました。私のところへ近づいた主席はどうすればよいか分からずにいる私に、優しい父のようにスープが冷めない内に早く食べなさい、と優しく言いました。
それでも立ち尽くしている私に主席は、寮生に食用油はどれぐらい供給されるか聞きました。一瞬、私は返事に困りました。何の不便もなく暮らしているので、食用油の供給量についてはまったく知らなかったのです。服のすそだけをいじくっている私を見て、工場の幹部が食用油の供給量について詳しく話しました。すると主席は紡績工に食用油をたくさん供給し、ご飯はもちろん、麺類も作って出し、いろいろな副食物でご馳走もつくってあげるようにと言いました。後で知ったことですが、この日、金日成主席は食堂の各所で工場の幹部たちに紡績工のために惜しむことはない、美味しく栄養価の高い食べ物をもっとたくさん食べさせようとし、副食物の供給量もさらに増やすようにしました。
この深い温情に報いる一念で私たちは一生懸命働きました。私も模範労働者となり、主席に喜んでいただく思いで仕事に熱中しました。努力した甲斐があってその年の終わり頃には最高8000個の紡績椎を受け持ち、毎年計画をはるかに上回って達成しました。このことを聞いた主席は私に公民の最高の栄誉である労働英雄の称号を授けるようにしました。数年前まで主席の質問にまともな返事もできずにいた私ですが、皆が羨む英雄メダルを胸につけた時は、主席の深い配慮に感謝感激して涙を抑えることが出来ませんでした。
チュチェ60（1971）年4月、私は労働者代表団の一員として外国を訪問しました。その時、その国の関係者は娘の私が労働英雄だと知っては、驚きの余り、『あなたが若い年に英雄称号を受け、代表団の一員としてわが国を訪問したのは金日成主席の深い配慮によるものです』と言いました。私は、その通りです、ただの労働者に過ぎない私が労働英雄に、代表団の一員として貴国を訪問したのは、私を育てて押し立ててくれた主席の深い配慮があったからですと答えました。
その後も金日成主席は私を重要ポストにつかせ、1日も早く持ち場の仕事を会得するよう導きました。このように私が紡績工から始まって社会生活の第1歩を踏み出し、作業班長、職長、1つの工場の責任者にまで成長したのは、主席の深い配慮によるものです。恩師となり、父となって優しく導いてくれた金日成主席の深い配慮はいついつまでも忘れられません」
（今日の朝鮮）
 |
