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朝鮮社会主義女性同盟中央委員会のチェ・ミョンオクさんの手記です。
「朝鮮人民軍将校だった私が除隊していつしか20年を前にしています。中央機関の幹部になった今でも、みなが私を『柿の木の中隊の中隊長*1』と親しく呼んでいます。そう呼ばれるたびに私は、国中に知られた柿の木で覆われた人民軍の中隊で中隊長を務めていた忘れられないその時のことを感慨深く振り返っています。
偉大な金正日総書記が私たち女性の海岸砲兵中隊に始めて訪ねて来たのはチュチェ84（1995）年2月2日でした。中隊長の私をはじめ中隊の軍人たちは限りない感激に包まれていました。金正日総書記は軍人たちの訓練と素朴な芸術公演を見て、生活など細やかなところにも気を配りました。兵営の温度加減と窓の大きさにまで関心を寄せる総書記の優しい姿は親の姿そのままでした。
中隊を離れる時は、別れを惜しむ私たちの気持ちを推し量り、柿が熟する季節にまた来るとの約束までしました。その後も総書記は、中隊の軍人たちに重なる温情を寄せました。その日々、私たち女性の兵士たちはみなが百発百中の砲射撃の名手、女性の海岸砲兵、女性革命家に育ちました。
歳月とともに兵士に寄せる総書記の愛情は厚くなるばかりでした。柿の木の中隊の兵士たちとの約束を守って、またも中隊を訪れた総書記は私をはじめ籍を移した軍人と新入兵たちにまで愛情を注ぎました。そして、晩年まで数回にわたり、柿の木の中隊の軍人の芸術公演を見てくれました。
チュチェ101（2012）年8月、敬愛する最高指導者金正恩委員長が柿の木の中隊を訪れたというニュースに接し、私は大きな衝撃を受けました。金正恩委員長は真夏の猛暑の中、兵士1人1人と記念写真を撮りました。
総書記が訪れ、また訪れたその道を変わりなく継いで行く金正恩委員長の姿に、代を継いで最高司令官に恵まれているという思いがしました。最高司令官金正恩委員長の導きの下に、朝鮮人民軍はいつも勝利だけを馳せる無敵必勝の強兵の名をとどろかせるしょう」
（今日の朝鮮）
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