パルヘの建国者テ・ジョヨンのバックアップ(No.1)

渤海の建国者テ・ジョヨン

パルヘ、渤海は7世紀末から10世紀初めまで存在した朝鮮の封建国家です。コグリョ、高句麗の貴族で将軍だったテ・ジョヨンによって建てられました。コグリョは紀元前277年から668年までおよそ千年間も東方の強国として存続した朝鮮初の封建国家です。

コグリョは同胞の国であるシンラ、新羅が外部勢力を引き入れたので滅びましたが、その後、その遺民たちが領土奪回のため闘いました。その遺民の一部が遼河を超えてコグリョの故地である北方地方へ移住し、外敵を退けました。その闘いを導いたのがテ・ジョヨンでした。

テ・ジョヨンは、コグリョの遺民を結集して外敵を打ち破り、至る所で戦果を挙げました。テ・ジョヨンはトンモサンを根拠地としてコグリョの領域内の広範な遺民を集結し、外敵の侵入に備える準備をしました。その過程にテ・ジョヨンを中心とする新たな封建勢力集団が形成されました。

テ・ジョヨンはすでに収めた軍事的勝利と勢力に基づいて698年、新たな封建国家である「チン」、震国を建てました。初期の都はトンモサンでした。テ・ジョヨンは建国後、コグリョの制度を受け継ぎ、封建支配体制を強めました。

一方、北方諸国とも外交関係を結びました。パルヘの国力が強まると、近隣諸国が使臣を遣わし、「善隣関係」を結ぶことを持ちかけました。テ・ジョヨンは713年に国名を「パルヘ」と直し、トンモサンからサンギョンへ遷都しました。

コグリョの継承国であるパルへの建国は、朝鮮の中世史で大きな意義があります。パルへはその後、200年以上も東方の強国として存在しました。今も、コグリョの故地にはコグリョの継承国のパルヘの遺跡が多く残っています。

都のサンギョンリョンチョンブの遺跡など多くの遺跡がパルヘの発展ぶりを今に伝えています。

2013年の記事