#author("2017-03-14T15:27:18+09:00","default:pop hok","pop hok")
*檀君王陵 [#e0fd4a38]
''タングン王陵''はピョンヤンのカンドン郡((江東郡（강동군）))にあります。朝鮮民族の始祖''タングン''の墓です。チュチェ83（1994）年10月に改築されました。

45ヘクタールの敷地を占める王陵は、改築記念碑エリア、石の人物像エリア、墓エリアからなっています。改築記念碑エリアには、タングン王陵改築記念碑と王陵修築碑、門柱などがあります。記念碑の前には｢タングン王陵改築記念碑｣と書かれてあり、後には民族の始祖を探し出し、タングン王陵の改築を正しく導いた偉大な金日成主席と金正日総書記の不滅の業績を称える詩が刻まれています。

門柱は王陵の門に相当するもので、陵の前の左右にそれぞれ5つずつ立てられていますが、朝鮮古代の立石の形を生かしたものです。石の人物像エリアには、タングン王の息子と側近の臣下の石の像がありますが、階段の左右に並べられています。それぞれの石像は、担当した職務に合わせて個性を生かしながらも衣装や装身具などは大差がないよう作られています。

墓エリアには、一段高い基壇と、その基壇の上の墓を中心とする石の膳と香炉、虎などがあります。基壇の外には石灯籠と短剣の形をした石塔が立てられています。底辺正四角形の陵はピラミッド式に9段の石を積み上げたものですが、それぞれの段はまた三つの段に分けられています。石で階段式に積み上げたのは、朝鮮の古代とその以後、墓を石で作り、また階段式に積み上げた前例を生かしたものです。

陵の中心には供え物を載せる石の膳と香炉があります。これも祖先の慣習を生かしたものです。陵の4隅に勇猛な石の虎がありますが、朝鮮の虎を現したのもので、王陵を守るかのように外に向けて立っています。また、外の4隅に古朝鮮の典型的武器であるビワ型短剣の形をした石塔が立っています。この石塔は銅からなる本体と花崗岩の台からなっており、本体の高さは5メートルです。

東方の強国だった古朝鮮の威容と発達した文化を見せています。玄室には二つの棺が南北の方向に並べられ、タングンと妃の遺骨があります。玄室の正面にはタングンを描いた絵がかかっています。

このようにタングン王陵は、タングン朝鮮時代の発達した文化と政治、経済、軍事の威力を見せる豊かな歴史的内容と伝統的な墓の形で、民族色濃い文化財となっています。

また、建築工学の面から見ても壮大で朝鮮人の美感に合う優れた建築物です。それぞれの石像もはやり立派な芸術作品です。
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RIGHT:'''2014年の記事'''
LEFT:[[タングン（檀君）]]
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