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金日成総合大学のアカデミー会員、教授、博士キム・ヨンファンさんの手記です。
「教壇にたっていつしか90歳を前にしています。そのためか、私は学生たちに私の過ぎ去った人生についてよく話しています。何の心配もなく育った学生たちに、自分たちがどんなにありがたい国に住んでいるか教え諭すためです。振り返ってみますと、日帝の植民地支配時代、朝鮮人なら誰もそうでしたが、私の家もやはり貧しさと悲しみの中、1日1日を暮らしてきました。国がなければ個人の幸福もないということを骨身に沁みるほど体験した私は、解放なった国にまたもや戦争が起きた時、銃を取って国を守る戦場に出ました。社会主義の国は私にありとあらゆる幸せをもたらしました。国では私の希望を推し量り、当時の金日成総合大学の朝鮮語文学部に学ぶようにしました。生涯、朝鮮語の歴史を研究して朝鮮民族の単一性と優れた点を世に広く知らせることで国の恩に報いよう、これが私の決心でした。私は大学を卒業した後、教師となり、一生、朝鮮語の研究に尽くしています。これまで数十年間、私は多くの門下生を育て、論文と教材も多数執筆しました。国では教育と研究で成果を収めるたびに高い称号を授け、国際討論会などで優れたこの国と民族を広く紹介するよう取り計らいました。そして素晴らしい住宅も無料であてがい、人生の黄昏の今も教育に全身全霊を打ち込むよう配慮しています。私は何度も全国参戦老兵大会に参加して敬愛する最高指導者金正恩委員長と共に記念写真を撮りました。国の解放前は路傍の石のように見捨てられていた私が、こうした幸せに恵まれるとは考えも及ばないことです。本当に、社会主義の国あって私のような識者も恵まれた人生を送っているのです。それで私は年取った今も、新しい世代を国の立派な人材に育てるために微力ながらも尽くしているのです」
（今日の朝鮮）
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