空中サーカスは、鋭い空間感覚と柔らかな身ごなし、高い身体能力などによってこなせる至難の種目です。
朝鮮の素晴らしい空中サーカスは、国内はもちろん海外でも絶賛を博しています。その代表作「飛び交う娘」に、創作者の才能が垣間見られます。軽快で迫力ある演技は、人々のロマンに満ちた幸せな生活を表し、観衆をうっとりさせます。
見どころの転回飛行の演技が次々と披露されて、観衆をはらはらさせ、痛快感さえ感じさせます。巧みで洗練された前、横、後ろの方への4回転は、世界一の離れ業と評価されています。空中サーカス「飛び交う娘」は、1990年代に創作されました。
金日成賞と人民芸術家の称号を受けたパク・ソウン博士のお話です。
「私たちは定型を外したユニークなやり方でこの作品を創作しました。この作品の特徴は、一つの技巧にとどまっていた従来のとは違って、連鎖反応で起きる運動原理によって複数の技巧が再現されていることです。従来は大体、男が主役であった転回飛行を、全て女優がこなすというのがこの作品の持ち味です。また、単式飛行でなく、複式飛行、3人以上の結合による飛行を演技して、初めからユニークな空中サーカスとしての特性を生かしました」
空中サーカス「飛び交う娘」は、モナコ国際サーカス祭典で初演され、嵐のような拍手喝采を博しました。次いで、モンテカルロ国際サーカス祭典、フランス・マシー国際サーカス祭典をはじめ世界の有名なサーカス祭典で金賞に輝きました。
創作者たちはこれに慢心せず、「イドル・2016」世界サーカス芸術祭でグランプリを獲得した体力サーカス「多角転回飛行」をはじめ多くの空中サーカスを創作しました。
これからも、空中サーカスの独特な面貌を誇る第2、第3の「飛び交う娘」が次々と創作され、その華々しい演技は世界の絶賛を博するでしょう。