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#author("2019-12-28T17:06:53+09:00","default:pop hok","pop hok") *資本主義に対する幻滅、社会主義に対する憧憬 [#ub472faa] 先日、アメリカの或る調査機関の発表が国際社会の耳目を引いています。18歳から39歳までのアメリカ人を対象に調査を行った結果、半数近くが社会主義に憧れているとの事でした。 多くの回答者が資本主義社会では不公平な配分制度によって貧富の格差が増大するとし、資本主義は極少数の特権層の為の社会だと主張しました。また社会主義ではより公平な配分により働く大衆の生活を改善出来るとし、社会主義を憧憬したといいます。 これは極限のエゴイズム、金オンリー？等、反動的な思想に基づく資本主義が人々の心の中から消え去っている事を示唆しています。ブルジョア弁護論者が自由と平等・万民福祉の美辞麗句で資本主義社会を美化しても、広範な勤労者大衆が資本の奴隷となって悲惨な運命を強いられる資本主義社会の反動的な本質を絶対覆い隠す事は出来ません。 2017年に或る国際機構は、世界の八大富豪が世界人口の半分の者に匹敵する資産を持っているとの報告書を発表した事があります。報告書は、富豪と貧困との矛盾が以前の懸念より更に深まり資産が富豪に集中し、その代償を払うのは他ならぬ社会で一番貧しい人達だと指摘しています。 アメリカでは総人口の0.1％に過ぎない富裕層の富が、人口の9割に達する一般家庭の富に匹敵するといいます。働く大衆の地と汗を搾って巨万の富を手に入れた極少数の特権層は、変態的な奢侈と享楽を貪るのに巨額の金を費やしています。 反面、広範な大衆は一所懸命働いても貧困から脱する事が出来ず、暮らしを立てる事も儘ならないまま絶望の中にその日その日を送っています。富める者は益々富み、貧しき者は益々貧しくなる資本主義社会の両極分化は日増しに深まっています。これは広範な大衆の強い怒りを呼び階級的矛盾を激化させています。 2019年だけを見ましても資本主義諸国でストやデモが頻発しましたが、これは広範な大衆が極少数の特権層に踏み躙られ貧困と苦痛を強いられる、資本主義社会に対する幻滅の表われだといえます。アメリカで多くの人が働く大衆の生活は社会主義社会でのみ改善されるとの声が挙がっている時、ドイツでは以前の東ドイツの住民が社会主義の時代を懐かしんでいるとの事です。 これは一例に過ぎません。 人民大衆の自主的で生き甲斐ある生活は、社会主義社会でのみ花咲く事が出来るというのは歴史が証明する真理です。 （時事評論） RIGHT:'''2019.12.27 サイト音声の聞き書き''' #br ---- #include(vok_navi01,notitle) //（191227 サイト音声の聞き書き ije191225001.mp3） //http://175.45.176.83/vod/media/cbc_pddata/cbc_ije191225001/ije191225001.mp3 //191227_資本主義に対する幻滅社会主義に対する憧憬
