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*3分20秒 [#g742b0b0]
3分20秒。

時空間の概念から見て、3分20秒は一瞬に過ぎません。けれど、この短い時間に人生の夢と希望を託している女性がいます。''ピョンヤン学生少年宮殿''のインストラクターの''キム・ボンシル''さんです。シロフォンの演奏を指導しています。

キムさんは語ります。
>「生徒の演奏時間は長くはありません。一曲に普通3分20秒しかかかりません。でも、その3分20秒の演奏のため、生徒は全力を尽くします」

シロフォンのソロの成功は、演奏と共に、メロディーに合わせたソリストの芸術的なリズムと表情などが有機的に調和して観客と呼吸を共にしなければなりません。それで、大人もこれをこなすのが難しいと言うのです。これをキムさんは10代に十分こなしました。

ピョンヤン学生少年宮殿で、指導を受け、譜面読み、リズムなど優れたテクニックを身に付けて、3分20秒の演奏を立派にやり遂げたのです。そして、この10代の少女は、シロフォンの見事な演奏で、偉大な金日成主席に何度も喜んでもらいました。

才能ある演奏家として、国内はもちろん世界各国にも知られました。キムさんのテクニックは、ピョンヤンの貫禄がある芸術団体での演奏の過程にいっそう磨き上げられました。作品に精魂を傾けているキムさんの演奏は、いつも観客の絶賛を博しました。

キムさんは、チュチェ83（1994）年7月8日、金日成主席の急逝という悲報に接しました。
>「金日成主席は生徒たちの公演を見るたびに、シロフォンの演奏を特に好みました。シロフォンの立派な演奏家を育てて、主席に喜んでもらいたかったのですが、そうできなかったので胸が痛みます」

歳月と共に募るばかりの主席への恋しさを胸に、キムさんは演奏家を育てるのに全てを捧げました。今までの慣例から抜け出し、小学生もソリストに育てました。幼い生徒のため、日に、数十、数百回も模範を示し、指導しなければなりませんでした。こうして、育てた教え子は40人あまりです。そのうちの大半が、国レベルの芸術団体で活躍しています。

10代にして金日成主席に喜んでいただいた栄光の3分20秒を、今も大事に胸に秘めて、後進の育成に専念しているキム・ボンシルさんです。

（今日の朝鮮）

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RIGHT:'''2021.07.04の記事'''
LEFT:[[チャンデチェの丘にまつわる話]]、[[恋しい主席]]、[[忘れられません]]
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//（今日の朝鮮 2021.07.04）
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