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平壌の風光明媚なポトン川*1の畔に、平壌第1中学校があります。
英才教育の学校ですが、教師も博士、人民教員、功労教員の称号を受けたベテラン教師ばかりです。学校はこれまで、抜きん出た英才を多く育てた自慢を持っています。
講座長のリ・デヨンさんのお話。
「栄光溢れる学校ですが、偉大な金正日総書記の足跡が印されています。前々から英才教育の構想を暖めた*2金正日総書記は学校の用地を直々見立て、完工の日は校名まで付けて下さいました。また、教育のトレンドに合わせて近代的な教育設備を多く送り、英才教育のモデル学校としてのビジョンも詳しく示しました」
学校にはモダンな教具と備品が完備した数十個の教室と科目別の実験室、動植物の標本室、体育館、プール、ビニールハウス等があり、完璧な教育環境です。
先生達は生徒が授業を通して豊かな知識を習得するよう、教育の内容と方法について深く考えています。生徒の思考力と探究心を高める一方、実践と密接に結びつけるよう教具とコンテンツを授業に活用しています。
学校はこれまで80回に及ぶ国中の学校のモデル授業と経験発表会に参加し、100余りの新しい授業方法の登録証書と国家発明権も授けられました。
教師の中には数年前、独特な知能黒板プログラムを開発し、短時間に生徒の理解を助けるIT講座のリ・ウンギョン先生もいます。リ先生は毎年行われる国中の生徒のプログラムコンクール及び展示会で、50数人の金メダリストを育てたベテラン教師です。
教師のリ・ウンギョンさんのお話。
「私たちが開発したこの知能黒板プログラムは、教育に大いにプラスになっています」
放課後生徒達は、科目別の実験室で事業で学んだ内容を実践に適用し、幅広い知識に固めています。生徒達は電子顕微鏡をはじめ実験器具を十分に利用し、未来の科学者、発明家になる夢を育んでいます。
聡明な眼差しで論争に熱を上げる生徒の姿は、見るほど頼もしい限りです。
学校にはまた、抜きん出た数学の感覚を持つ生徒を教える数学英才班と、国際数学オリンピック班があります。ここでは生徒のレベルや素質に合わせて、異なった教育方法を適用させています。
数学英才班の講座長リ・ギスクさんのお話。
「数学英才の場合、先ずは、面々の特性に合わせて自ら数学的結論を下すよう教えるのがポイントだと思います。そうすると授業の時間に生徒の能動性が一段と高まり、学力もレベルアップするのが分かります。多くの弟子たちは今、国際舞台と大学でそうそうたる実力者に名を馳せています」
平壌第1中学校の生徒は、皆が世界を驚かす科学者になる夢を持っています。その夢を放課後の物理、化学、生物等のクラブで、思う存分花咲かせています。数年前は生物英才班の生徒が、世界のトレンドである肝細胞の研究を深め、肝細胞の培養実験方法を完成して発表しました。
学校の自慢はまたあります。出題範囲とレベル、記憶時間と再生時間、採点等が、世界記憶力選手権大会と全く同じである全国速読コンクールで、キム・スングク、カン・ヒョングク、パク・タルヒョク、チェ・ソンイルさんが優勝しました。
速読教育研究所主任の博士キム・ジョンスンさんのお話。
「毎年、世界規模で知力を争う世界記憶力選手権大会の資料を集めて、国内の記憶競技のレベルアップをはかっています。現在、国内で毎年、大学、第1中学校別に速読コンクールが行われ、速読ブームが盛り上がっています。それで、国内の記憶力競技大会の項目別のレベルが世界記録を破るほどアップしています。
学校の卒業生は20代、30代に科学界の耳目を集め、国の重要部門で活躍しています。現代物理学の権威で、20代に博士号を取得した金日成総合大学の教師チョン・グァンビョルさんも、この学校を出ました。
国際数学オリンピック指導教師ヨム・リョンゴルさんのお話。
「ピョンヤン第1中学校の生徒が国際数学オリンピックに参加した歴史は浅いですが、ハイレベルの国々と堂々と比肩でき、参加国の賛嘆の声が上がっています。私がオリンピックの現場で見たのですが、金メダルを受けた生徒が地方の普通の労働者、農民の子だと知ると、みなが朝鮮の社会主義教育制度が羨ましいといっていました。
講座長のリ・デヨンさんのお話。
「学校で多くの人材が出たのは、偉大な金正日総書記の正しい導きと熱い思いやりを抜きにして考えられません。これからも、敬愛する最高指導者金正恩元帥の教え通り、生徒たちを国の担い手、立派な革命人材に育てるために尽力するつもりです」
平壌第1中学校の自慢話は、これからも続くでしょう。
（偉人伝）
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