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リンゴと梨は朝鮮の果樹栽培部門で主な品種となっています。分けても梨は朝鮮の風土に向いていて、ヘクタール当たりの収量も高い果樹です。ピョンヤン市農業経営委員会のキム・ミョンギル部長は梨の接木によく使われる山梨の苗木を広める方法を科学化した発明家です。
キムさんのお話です。
「山梨の実1トンで取れる種子は10キログラムほどです。ところが、その10キログラムの発芽率は3割程度で、生産性も低く、それで2009年から研究を始めたわけです」
キムさんが研究に取り掛かったのは同年の4月末からでした。当時、果樹栽培部門を担当していたキムさんは、出先で見逃せない一つの現象を目の当たりにしました。3月中旬頃に果樹の接木を取って耕した畑で新芽が出たのです。生産者も見逃したこの現象に、キムさんは根の蘇生力が他の果樹より強い山梨の特性を見つけました。
山梨の根から梨の接木の一個体だけを取っていた既存の方式を破り、複数の個体を得られる方法を思いつきました。それを現実に取り入れるため研究を深め、一株から多くの個体を得ることに成功しました。また、大量繁殖の技術上の懸案を解決し、科学的な肥培管理の方法も確立して山梨の苗木を広める科学技術的土台を築きました。
山梨の苗木を簡単に量産できる研究の成果が買われ、キムさんは博士号を取得しました。
今もキムさんは、人民に美味しくて栄養価の高い果物をもっと多く食べさせる一念に燃え、優良種の研究を深めています。
（経済―農業）
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