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金日成総合大学電子材料研究所の所長キム・サンオクさんの手記です。
「私は周りの人たちから、人生に成功した幸せな人だと言われています。その度に、悲しみの中、過ぎ去った幼少期と異国暮らし、そして、祖国に帰ってからの幸せに満ちた日々が思い起こされてなりません。
私の故郷は、朝鮮南海のチェジュ島です。父は小作農、母は海女でした。日本帝国主義の植民地支配の時、朝鮮人誰もがそうであったように、私の家族も貧しさと悲しみの中、暮らしてきました。幼い私も、わらじを編んだり、薪を背負って市場に行ったりして、その日稼ぎをしなければなりませんでした。
私の願いは、思う存分、勉強することでした。15歳の時、日本に渡って行って、苦学しましたが、民族的差別と蔑みの中、向学の夢はついえてしまいました。異国での5年間の苦しい生活の末に、共和国に帰ることができました。
社会主義祖国の暖かい手は、私にも差し伸べられたのです。私は希望通り、金日成総合大学で思う存分学びました。卒業後は、教員、研究者を経て、今は、電子材料研究所の所長を勤めています。その日々、国に報いる一念で、科学研究に打ち込みました。
国際発明及び新技術展で、何度も金賞に輝きました。その功労が買われて、公民の最高の栄誉である労働英雄の称号まで授かりました。その時、子たちに、後日、一生を振り返る時、自分を育てた国のために何かしたという自負心を感じなければ、と言いました。私は本当に恵まれています。
チュチェ102（2013）年10月、光栄にも、金日成総合大学教育者住宅の竣工式に臨席した敬愛する最高指導者金正恩元帥に花束を捧げました。その日は、一生、偉大な金日成主席と金正日総書記の信頼の中、生きてきた私が幸福と栄光の絶頂を極めた日でした。
小学校の教員になるのも大したことと思っていた南海岸の少年が、社会主義祖国で英雄、アカデミー会員、人民科学者になりました。年を取って体は老いても、愛国心で胸を燃やしています。国の科学の発展に尽くすことで、有終の美を飾りたいと思っています」
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