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昨年7月、インドネシアで開かれたユネスコ人間および生物圏計画国際コーディネート理事会第30回会議で、朝鮮のクムガン山地区に対する世界生物圏保護区の登録が全会一致で決められました。そして、登録に寄与した朝鮮の科学者に青年科学者賞が授けられました。
国家科学院生物多様性研究所の研究室主任であるリ・チュンソンさんとリュ・グムヒョクさんです。両主任が研究グループを率いて、クムガン山地区を世界生物圏保護区に登録するための準備に本腰を入れたのは、4年前からでした。
当時、研究所には、クムガン山*1の生態環境に対する調査資料が足りなく、クムガン山の現地調査に向ける研究者も不足していました。けれど、研究所では、世界的な名山、クムガン山の生態環境を詳しく把握するために、現地調査に取り掛かりました。
うっそうとした森の中で、数年間も粘り強く現地調査を行って、クムガン山に生息している絶滅危惧種および希少種の分布図を作成しました。それに基づいて、直ちにクムガン山地区に対する具体的な全面調査と研究に入って、動植物の分布状態を確認しました。
クムガン山地区の広い一帯に対する現地調査と研究の結果、この地区が世界生物圏保護区選定の基準に到達することを科学的に論証しました。その後も、森林と沿岸の湿地、海の生態系が優れている朝鮮の各地域の生物多様性に対する定期的な調査を地道に行って、生物資源の保護と持続可能な利用のための多くの成果を収めました。
今、ここの科学者たちは意欲的に仕事に取り組んでいます。新年も、より大きな科学研究の成果を収める一念で胸を燃やしています。
リ・チュンソンさんのお話です。
「私たちは今後とも、国の生物圏保護区をはじめ自然保護区と生物多様性が集中された地域に対する調査と研究を深めるつもりです。こうして、生物多様性の保護と持続可能な利用のための科学的土台を固め、当面して2020年までの生物多様性の目標と持続可能な開発目標を必ず達成する上での科学技術上の諸問題を円満に解決するでしょう」
（今日の朝鮮）
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