熱い情（キム・グクイル）のバックアップ(No.1)

熱い情

朝鮮では生徒たちに母のような愛情を注ぐ教育者が多くいます。足に怪我をした幼い生徒を毎日、負ぶって登校した娘の教師や辺鄙な山村と島の学校に進んで行った教師などなど。こうした人の中には金日成総合大学法学部の教育者もいます。

チュチェ105（2016）年のことです。法学部の新入生の中に軍服務のとき、任務遂行中に怪我をした除隊軍人の大学生がいました。チャガン道*1チャソン郡*2が故郷のキム・グクイルさんでした。

教員のパク・チュンヒョクさんのお話です。

「キム・グクイルさんは故郷の郡の幹部と医療従事者、隣近所の人たちの思いやりのなか、歩けるようになりました。奇跡だと言えるほどでした。しかし、入学当時、健康状態は優れておらず、学業を続けられるだろうかと言う心配を抱いて大学生活を始めたのです」

キムさんが1日も早く健康を回復し、学業に専念できるよう力いっぱいに助けよう、これが学部の教員みなの思いでした。キムさんの勉強は言うまでもなく、健康状態も学部の人みなの関心事となりました。

毎日、キムさんの健康を案じるのが学部の教員みなの日課となり、体によい補い薬を与えるため誰もが心を配りました。みながキムさんが自信を持って勉強に打ち込むよう支援しました。休みの期間に療養所に行くときは、親の愛情で必要なものすべてを用意し、見舞いにも行きました。

キムさんが入院した時は学部の教員みなが家族と一緒にご馳走などを持って見舞いに行き、病気で食欲がないのでないかと気を使いました。毎日のように見舞いに来る教員とクラスメートたちの姿に、キムさんは遠く故郷にいる母と妹の懐かしい姿を見ました。

キムさんが退院した後、学部の教員は毎日のように寮に行き、治療で受けられなかった講義の個別指導をしました。肉親にも勝るこのような愛情があって、キムさんは健康を取り戻し、他の学生同様に学業に熱中することが出来ました。

厳しい師匠でありながら、生活では故郷の優しい親そのものの教師のいる大学、それは仁愛の徳と愛情溢れる睦まじい朝鮮の社会主義制度そのものでした。

（今日の朝鮮）

2020年の記事