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ピョンヤン鉄道局の西ピョンヤン機関区に次のような資料があります。
「30数年間、100万キロ無事故走行突破、毎年輸送計画上回り達成、この10年間1万5千トンの貨物を余計に輸送」
きれいな良心で国に尽くしてきた一人の機関士の人生が伺われる数字です。主人公は西ピョンヤン機関区の責任機関士のウォン・ヨンファルさんです。機関士はウォンさんの幼年時代からの夢でした。機関車を運転して国中を走るのです。
ウォンさんの話です。
「小さい時からよく父から空ではパイロットが一番でも、土の上では機関士が一番だという話を聞かされました。それで、私も大きくなったら土の上で一番偉い機関士になりたいと思っていました」
ウォンさんは希望のピョンヤン高等機関士専門学校を卒業してピョンヤン鉄道局西ピョンヤン機関区の機関士になりました。夜を日についで社会主義建設の現場により多くの貨物を輸送するために尽くしました。
「ある日、機関車を走らせながら外を見るとあたり一面暗闇に閉ざされ、光は夜空にきらめく星しかありませんでした。みなが眠っている真夜中にも私たちはこうしてレールの上を走っているんだなと思うと、胸が一杯になりました。私たちがこの夜も休まずより多くの貨物を運べば、それだけ国の富が大きくなると思ったのです。あの時ほど機関士の誇りを胸いっぱい感じたことはありません」
ウォンさんは国のために汗を流し、全てを尽くそうと思い頑張り続けました。増える一方の輸送の需要を満たすために内部の潜在力をすべて探し出して、40種の47個の器具・工具と60種の1560余りの予備部品を備えて機関車をフル稼働させました。
機関車の修理も進んでやりました。いつも工夫を凝らし、機関車の整備をした甲斐あって、多くの古い機関車が立派になりました。実に、30数年間機関車を運転して走った百数十万キロの輸送の道は国に尽くす喜びで綴られた日々でした。
ウォン・ヨンファルさんの話です。
「私は機関士の本分を果たしたかったのです。ところが、当たり前のことをしただけなのに国は高く表彰し、功労機関士の称号を授けました。そして今年2月には金正日勲章を授けました。私はこの愛情と信頼を胸に、機関車と共に愛国の軌道を走り続けます」
