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朝鮮は山の多い国で、全領土の80パーセントを山地が占めています。中でも、ペクトゥ山*1、クムガン山*2、ミョヒャン山*3、チルボ山*4、クウォル山*5、チリ山*6は6大名山として数えられています。
ペクトゥ山は、標高2750メートルで、朝鮮の最高峰です。北部のリャンガン道*7にそびえています。ペクトゥ山は、抗日武装闘争を導いて国の解放をもたらした偉大な金日成主席の不滅の業績が秘められている朝鮮革命の聖なる山です。朝鮮の全ての山脈がペクトゥ山に端を発し、昔からペクトゥ山を父祖の山と呼んできました。何度もの噴火と進化の過程を経て出来たペクトゥ山の自然環境は独特そのもので、気候も変化に富んだものます。山頂には、火口湖の天池があります。
クムガン山は、朝鮮だけでなく世界の名山として名高い山です。中東部のカンウォン道*8に位置しています。地域別の特性によって、外クムガン、内クムガン、海クムガンの3つのエリアに分けられます。1万2千の鋭い峰がぎざぎざと天を突かんばかりにそびえ立っています。山のてっぺんからの眺めも絶景そのものですが、山岳美、渓谷美、湖の景色、海岸の景色が勢揃いし、自然の美の極致を成しています。
ミョヒャン山も指折りの絶勝で、北西部のピョンアン北道*9にそびえています。昔から山容が妙を極めるのはクムガン山に、壮大なのはチリ山になぞらえましたが、ミョヒャン山は、その奇妙さと壮大さを併せ持つ名山として広く知られています。
チルボ山は、北東部のハムギョン北道*10に位置しています。山の名前もチルボ、7宝、つまり7つの宝のある山という意味です。大きく、内チルボ、外チルボ、海チルボの3つのエリアに分けられています。うっそうとした森に覆われた山々と細く深い渓谷、奇妙な形の峰峰や奇岩、谷間にそって流れる清らかな水、水しぶきも涼しげな滝と淵、海岸の断崖絶壁と奇妙な岩の島、四季を通して湧き立つ温泉、それこそ絶景の一言に尽きます。
中西部のファンヘ南道*11にあるクウォル山も独特の山岳美、渓谷美を誇っています。紅葉の燃える9月の景色が美しくて9月の山、クウォル山と名づけられました。
チリ山は南部のキョンサン南道*12一帯に位置しています。標高1915メートル、壮大で美しい景色により、昔からペクトゥ山とクムガン山、ミョヒャン山と共に朝鮮8景の一つとされています。
朝鮮の6大名山は、民族の誇りです。
