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呉英淑（オ・ヨンスク）：「朝鮮の声」放送へようこそ。
シン・ヨンイル：「朝鮮の声」放送へようこそ。
呉英淑：リスナーの皆さん、ご機嫌如何ですか？ 今年の7月10日は「朝鮮の声」日本語放送開始70周年という事で、ゲストも招いてスタッフの皆さんがこの70年の歴史を振り返ってみる事にしました。
呉英淑：先ず尹昌宇（ユン・チャンウ）部長のお話を伺ってみましょう。はい、70年といいますと本当に節目の年ですが、部長として色々とお話しする事も沢山あるでしょう。
尹昌宇：この7月10日で「朝鮮の声」日本語放送が70歳になるという訳ですが、感無量の面持ちです。そして皆さんと席を共にしてみますと過ぎし日々の事が昨日の事のように思われますね。みんさん、お会い出来て嬉しいです。この席を借りて「朝鮮の声」日本語放送の道連れとなり友となってスタッフを大いに力付けて下さったリスナーの皆さんに、お礼を申し上げます。そして日本語放送の為に生涯を尽くした先代のスタッフ、大先輩の皆さんにもお礼を申し上げます。もちろんここにおいで頂いたスタッフの皆さん、ゲストの皆さんにも熱い感謝の意を述べるものです。新型コロナウイルス感染症というパンデミックの流行病にもめげず席を共にして下さった皆さん、どうもありがとうございます。
一同：（拍手）
呉英淑：振り返ってみますとこの70年の歴史は誇らしく、また深い感慨を覚えさせていますね。放送とリスナーの皆さんを一つの心で結び付け、70年という長い歳月を怯む事無く前へと進んで行けるようにした、その力の源は何でしょう？
カン・ソンヒ（カン・ソニ）：アナウンサーのカン・ソンヒです。私はその力の源の一つは歌だと思います。朝鮮の祝日の度にリスナーの皆さんはお祝いの歌、プレゼントの歌をリクエストなさっています。見てみますと、さかいせいたさんは放送開始70周年に際して、そしてぶつざきせいじさんは放送開始65周年の時「未来目指して進もう*1」、この歌をリクエストする事で「朝鮮の声」放送をお祝いしたいと仰いました。お二人ともこの曲を選んだのは、これからも放送の皆さんと肩を組んで一層活気よく*2未来を目指して進みたい気持ちがあったからだ、と書いておられました。放送に携わりながら毎度毎度実感するのですが、音楽には人々を強く引き付ける何かがありますね。いつでしたか東京都のさえきよしのりさんは祝意を込めて「この空の下、この地で」、この曲を選曲しましたが、それは日朝両国人民が希望と幸福に満ちた未来を目指して共に努めて欲しいという気持ちも伝えたいからだ、とお書きになりました。私が話したい事の全てがこれらの曲に込められているとも言えます。
呉英淑：音楽紹介のコーナーに長い間携わって来たカンさんですから頷けられますね。
一同：そうです。
呉英淑：歌詞には深い意味が込められていると思います。その意味を改めて噛み締めてみるのも良いでしょう。カンさん、どうですか？
カン・ソンヒ：はい、その歌の歌詞はこうなっています。
「澄んだ瞳に初めて映った青い空、生まれて初めて踏んだ大地、胸の希望も、希望も、ここで咲かせよう、母なる祖国、我が祖国、この空、この大地に全て捧げよう」
キム・ソンチョル：校閲担当のキム・ソンチョルです。本当に意味深長な事だと思います。生まれ育った所で幸せに睦まじく暮らしたいのは人皆の願いです。平和と正義・友好を望んで止まないスタッフですから、リスナーの皆さんと共に70年という長い長い放送歴に美しい思い出だけを記して来ました。
一同：そうです。
尹昌宇：思い起こしてみますと「朝鮮の声」放送が誕生したのも、正に世界の平和と正義・友好の為でしたね。帝国主義者が起こした侵略戦争は朝鮮人民に多大な不幸と苦痛を強いました。偉大な金日成主席の正しい導きの下、国の解放後から日本語放送を準備して来た私達はチュチェ39年（1950）7月10日、帝国主義者の武力侵攻を断固退ける為の金日成主席の放送演説を「朝鮮の声」日本語放送の初の電波に乗せました。つまりその日が日本語放送の誕生日となりました。それ以来「朝鮮の声」放送はリスナーの皆さんとの友情を深めて参りました。
シン・ヨンイル：アナウンサーのシン・ヨンイルです。放送を始めてやっと3年が過ぎましたが、その間リスナーの皆さんとの友好の為に頑張って来たつもりです。私も音楽紹介のコーナーを多く担当して来ましたので、朝鮮の音楽にすっかり魅せられたリスナーの皆さんについては良く知っています。60年もの間放送を聴き続けて来られたすずきよしかずさん、そしてもりもとはるきさんをはじめリスナーの皆さんは朝鮮戦争の時と戦後の復興建設の時、1960年代の事を歌った歌を多くリクエストなさっています。不朽の名作「父なる将軍、今どこに」、そして「忘れはしない、この友情」、「われらは廃墟から始めた*3」、「チョンリマ先駆者の歌*4」等をよくリクエストなさっていますが、それは当時の事が偲ばれての事でしょう。
カン・ソンヒ：1970年代と1980年代、1990年代に出た「ピョンヤンが一番だ*5」、「母なる党の望みならば*6」、「とわに一路進む」、「強い信念を持って進もう」、「党が決心すればわれらは遣り遂げる」、「われらの行軍路」等の曲は50年近くも「朝鮮の声」放送を聴き続けて来られた、はなみやこうじさん、ほしのあきらさん、やまざきしのぶさん、いざおとみおさん、きたのこうじさん、みやけひでみつさんをはじめ多くのリスナーの皆さんが、朝鮮の歌を聴いていまとす勇気付けられると言ってよくリクエストなさる曲です。
シン・ヨンイル：おかだしんやさんとますだゆうきさん、まつばらふみやさん、おおみやあきよしさん、いいじまけいいちさんをはじめ1990年代を前後して放送と知り合いになったリスナーの皆さん、なかはらしょうたさん、いしぐろたかしさん、かくいしけんすけさん、まつまるけんたろうさん、まつだじゅんさん、すずきゆうたさん、すずきりょうすけさんをはじめニューフェースの皆さんが良くリクエストなさる歌を見ましても、リスナーの皆さんが社会主義の赤旗を高く掲げて人民の楽土をつくる為奮闘する朝鮮人民を支持し、また朝鮮が憧れの的となりそこから大きく力付けられているという事が良く分かります。
呉英淑：正に気高い意思と熱い友情を分かち合って来たリスナーの皆さんですね。
カン・ソンヒ：はい。「朝鮮の声」放送の歴史は即ち、平和と正義の守り手であり勝利のシンボルである不世出の偉人達へのリスナーの皆さんの敬慕の念が表われて来た日々だと思います。
一同：そうです（ごもっともです）。
呉英淑：放送の初の電波に乗せられた金日成主席の演説に励まされたリスナーの皆さんは、世界最強を誇る侵略者に鉄槌を下し戦争を勝利へと導く主席の卓越した指導に賛嘆の声を上げ、反戦運動に奮い立ちました。こうして始まった偉人賞賛の思いは年代と年代、世紀と世紀を継いで一層熱くなっています。
シン・ヨンイル：リスナーの皆さんのご要望にお応えして、偉大な金日成主席の生誕日の太陽節と偉大な金正日総書記の誕生日である光明星節に際して催された作文コンクールの応募作品を見ますと、それが良く分かりますね。
カン・ソンヒ：はい。50年近くも放送の親しい道連れとなったにしだけんじさんは太陽節と光明星節を祝って、毎年10篇以上の作文を送って下さいました。名田隆司さんが40数年もの長い間放送を聴き続けて表わした「金日成主席生誕75周年賛歌」、「21世紀の太陽賛歌」、「若き大将」、「金正恩政治の今」をはじめ数十巻の分厚い図書、いしかわあつしさん、かしまのぶかずさん、こむろじゅんさん、まえかわとおるさん、みやけひでみつさんをはじめ多くのリスナーの皆さんから送られた「万民の太陽、金日成主席」、「必勝不敗の社会主義」、「一心団結」、「強盛繁栄アリラン」、「赤旗を高く掲げて」等の詩、歌詞、論文、論評等を通じても分かりますが、主席と総書記を称える声は今も高らかに響いています。
キム・ソンチョル：これら全ては甲斐ある人生を与え幸福へと導く世界の太陽、世紀の太陽に対する心からの称賛の声だと話したいですね。
一同：（拍手）
リ・オクチュン：元書簡係のリ・オクチュンです。意義深いこの場にお招き頂いた事をとても嬉しく思っています。日本のリスナーの皆さんと「朝鮮の声」日本語放送スタッフの皆さんにお礼を申し上げます。孤児であった私は金日成主席と金正日総書記の許で、悲しみ・心配というのを知らずに幸せに育ちました。そして30数年もの長い間リスナーの皆さんと文通を続ける事が出来ました。おかだしんやさんとほしのあきらさん、なかはらしょうたさん等多くのリスナーの皆さんが、私の手記 をお聴きになり感動深い手紙をお送りになったとの事ですが、リスナーの皆さんは戦災孤児の皆を温かく顧み立派に育ててくれた、主席の配慮に深い感動を覚えた事でしょう。本当に偉大な人民愛、熱い人情を持つ指導者に憧れ慕うのは世界の誰でも同じでしょう。不世出の偉人達の熱い思いは私達皆の心を一つに結んでやり、明るい未来へと励ましているのだと思います。
一同：（拍手）
カン・ソンヒ：ちだこうせいさんは、「冷戦時代から日本の多くの人士を接見された金日成主席、初の日朝首脳会談をされた金正日総書記のお二方は共に日朝の和解を心から望んでおられた事と思います」とお書きになりました。
呉英淑：今、世界の人々は金日成主席と金正日総書記の気高い意思を受け継ぐ敬愛する最高指導者金正恩委員長を心から称え、また金正恩委員長への敬慕の念を表わしていますね。
一同：はい、そうです。
ソ・ホウォン*7：書簡係のソ・ホウォンです。毎日のように海の向こうから響いている金正恩委員長を称える声は私を大きく感動させています。もちろんこの国の一員としてのプライドをも感じています。千葉県のさかもとかつふみさんは、「金日成主席と金正日総書記の意を継いだ金正恩委員長の導きの下、繁栄する朝鮮が羨ましい」と書いておられました。また愛知県ののだまさかずさんは、「朝鮮は人民の健康・幸福を優先し大事に思う素晴らしい国です。偉大な金正恩委員長の導きによってもたらされた賜物です」と仰いました。そして広島県のみやけひでみつさんは、「金正恩委員長の優れた叡智に勝る指導者はいません。その偉大さに感服するばかりです」と書いておられました。更にすずきよしかずさんは、「金正恩委員長の訪中、このようなニュースは短波放送の一番の楽しみであり、60年間聴き続けているのはこの魅力に惹かれたからです」と書いておられました。これはさかもとかつふみさん、のだまさかずさん、みやけひでみつさん、すずきよしかずさんの思いだけではないですね。
呉英淑：はい。書簡係のソ・ホウォンさんのお話に十分頷けられます。神奈川のみやたいっせいさん、みやたいっせいさんは、「金正恩委員長の抜きん出た政治手腕と祖国愛・民族愛が、歴史的な諸外国との首脳会談を次々と成功へと導いた。朝鮮半島の平和と民族の自主化はこれからも続くだろう」とお手紙に書いておられました。
シン・ヨンイル：ほしのあきらさんはお手紙に、「敬愛する金正恩元帥は今年の新年の辞で、『いつも気持ちだけで能力が伴なわないもどかしさと自責の中で昨年一年を過ごした。今年は一層奮起し全力で人民の為に多くの仕事をする決心をした』と力強く語りました。私は素晴らしい指導者に恵まれた朝鮮人民の立場に立ち一層親しい友人になりたいんです」とお書きになりました。
カン・ソンヒ：はなみやこうじさんはお手紙に、「毎日充実した一日を過ごせたのは貴放送のおかげだと、いつも有り難く思っております。朝鮮の繁栄は私の喜びです。私達は日朝関係改善と友好を望む日本国民です。道は険しく遠いといわれても関係改善の日は必ずやって来るでしょう」とお書きになりました。そして東京都のますだゆうきさんはお便りに、「これからも歌を歌いながら朝鮮人民の偉大な前進を励ましつつ私も頑張ります」とお書きになりました。
呉英淑：正にリスナーの皆さんと友情を深めて来た70年。スタッフの皆はこの誇りに満ちた70年を大事な歴史の1ページに添えて来たと自負するものです。
カン・ソンヒ：この歴史を通じて、未来はもっと明るいだろうと確信する私達です。
ソ・ホウォン：私達新しい世代はいつも過ぎし歴史を大事に思い、正義感溢れる平和な新しい世界目指してリスナーの皆さんと共に進んで行くでしょう。
一同：（拍手）
カン・ソンヒ：はい。では「未来目指して進もう」、この歌をお聴きになる事で「朝鮮の声」日本語放送開始70周年の座談会をお開きにしましょう。
一同：そうしましょう。
「張り合いある時代の我等青春、出来ない事等何も無い、未来目指して進もう、新世紀は呼ぶ、富み栄える楽土を築こう」（歌「未来目指して進もう」）
呉英淑：只今まで「朝鮮の声」日本語放送開始70周年の座談会をお送りしました。リスナーの皆さん、次のこの時間にまたお会いしましょう。
（「朝鮮の声」郵便箱）
※崔鐘日（チェ・ジョンイル）さんは参加せず。
