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朝鮮には医学の発展のため全身全霊を打ち込んでいる女性の医学者が多くいます。キムマンユ病院*1のキム・ファスクさんもその中の1人です。キムさんは国内で始めて血液浄化治療の分野を開拓し、臨床に具現した女性です。
キムさんが今の金日成総合大学ピョンヤン医科大学を卒業して、キムマンユ病院に入ったのは30年前のことでした。当時、病院の医療チームは大学を最高の成績で卒業したキムさんに特別期待をかけていました。抜群の実力で臨床分野で名だたる名医になるに違いないと誰もが思っていました。
ところが、キムさんは研究者になることを決心し、血液浄化治療分野の研究に知恵と情熱の限りを尽くしました。病原性物質だけを吸着除去する新機軸の治療法をテーマとし、その研究を深めました。研究は容易ならぬもので、いろいろと難儀しました。
だが、国の医学を世界レベルに引き上げる上でこの研究の重要性を誰よりも熟知しているキムさんでした。当時、この研究は臨床では未開拓の分野のひとつで、参考になるものも不充分で専門家もいない状態でした。体外に誘導された血液に吸着剤を適用させる具体的な操作法は、患者を対象とする臨床検討なしには成功がおぼつかないものでした。
キムさんは命を惜しんでは一般化した操作法は不可能だと思い、研究にためらうことなくわが身を投げ打ちました。各医療機関の協力も得て、一番効率的な操作法を完成しようとしました。
努力の甲斐あって血液吸着剤による治療操作法はとうとう成功しました。血液浄化のための新機軸の治療操作法はこうして女性の医学者の献身的な努力によって医療現場に適応されました。
キム・ファスクさんはこう語ります。
「この成果は始まりに過ぎません。研究の成果を踏まえてもっと優れた治療法を開発し、人民の健康増進に役立たせるつもりです」
（今日の朝鮮）
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