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ケソン青年公園*1管理所支配人、責任者のキム・ヒョクさんの手記です。
「偉大な金正日総書記が急逝した2011年12月17日、国中が血の涙に暮れていたその時から一年になります。総書記を偲ぶ思いは募るばかりで、この12月には一層のものです。昨年12月4日、金正日総書記がケソン青年公園の遊園地を訪れました。
その日は日曜日でした。皆がゆっくりくつろぐ日曜日に総書記を迎えた私たちは感激の涙を流しました。乗り物を見て回りながら満足そうに顔を綻ばせていた総書記は、ふと、乗らないで見る人も喜んでいるのかと聞きました。
見る人も手に汗を握って叫んだり笑ったりするのが見物だと申し上げると、総書記はその模様を描いて見るかのように明るい笑みをたたえました。そして、人々が多く訪れるか、喜んでいるのか、一番人気のある乗り物は何かと一つ一つ聞き、人民が喜ぶならそれで結構だと満足の意を表しました。また、塗料を十分取り揃えて春にはぜひ乗り物の塗り替えをするようにといいました。
その時初めて私は、総書記が遊園地を訪れた訳が分かりました。総書記は偉大な金日成主席の生誕100周年に当たる2012年に人民をもっと喜ばせようと、寒さもいとわずに訪れたのです。
12月19日、総書記が現地指導に行く途中、列車の中で殉職したとの訃報を聞いてわが耳を疑いました。私たちと共に記念写真まで撮ったのが半月前なのに… 健康でないとも知らずに、総書記が訪れたのがただただ嬉しく、幸せでならなかった自分たちが恨めしくなりました。
人民の幸せのために生涯を閉じるまで現地指導を続けた金正日総書記、親心そのものの総書記の熱い配慮があって、ケソン青年公園の遊園地は今年も人民の幸せそうな笑い声でいっぱいでした。あっという間に空高く上がり、急に降下してぞくぞく、はらはらスリル満点の急降下塔、スペースジャイロ、スーパーチェア、マッドマウス*2、若者や子供たちで賑わうゲーム館、あっちこっちに設けられたスナックなど、上にも笑い声絶えることがなく、下にも喜びいっぱいです。
幸せに満ちた一年を振り返って見るほど、日曜日に休息も取らず、冷たい風に当たりながら遊園地を訪れた総書記の姿が浮かんできます。そして、その優しい声が聞こえて来るようです。到着した時から人民が喜ぶのかと何度も聞いた総書記、私がこんな日に来てこそ人民が良い日に来るようになると言った総書記、私たちの手を一人一人握って人民のためにもっと頑張るようにといった総書記です。
金正日総書記が人民のために偉大な生涯を閉じるまで歩んだ現地指導の道は66万9844キロメートルにもなるといいます。それは地球の周囲の17倍近くの距離で、私たちの遊園地を訪ねて12月4日の日曜日に歩んだ道も含まれているのです」
