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国際競技で1位に輝き、国歌が奏楽され、国旗が掲揚される時、選手誰もがこの上ない民族的誇りを覚えます。その瞬間のために全身全霊を打ち込んでいるスポーツマンの中には、朝鮮テコンドー委員会国家代表チームのシン・ジョンファという女子選手もいます。
ここ8年の間にテコンドーのジュニア世界選手権で2度、世界選手権で3度、アジア選手権で2度入賞し、藍と紅の共和国の旗が掲揚される、その時の感激を体験したシン選手、笑い多く、歌も多い娘盛りにもっぱら国の名誉をかけてトレーニングに励み、いつも汗に濡れて暮らした努力の結果でした。
シン・ジョンファ選手は言います。
「トレーニングの時、一番つらかったのは忍耐力を培うことでした。特に、山野早駆けでは気が弱くなったりしました。その度に両親や先生のことを思い、立ち直りました」
その先生とはシンさんに初めてテコンドーを教えたハムギョン南道*1ハムフン市*2トンフンサン区域*3少年会館のテコンドー・クラブの先生です。友達について少年会館のテコンドー・クラブに入ったのが11歳の時でした。それはただの好奇心からでした。家では運動選手のない家門に女の子のテコンドー選手なんて、と、別に関心を向けませんでした。
しかし、先生はテコンドーに適性があることを見つけました。体と運動感覚がテコンドーのために持って生まれたかのような子だったのです。生まれ付きの才能を見つけ出し伸ばしてあげる国の教育政策通り、先生は指導に取り組みました。一方、半信半疑の親を説得して支持を取り付けました。
先生の私心のない努力と親の支持の中、テコンドーとの縁が結ばれました。シンさんはハムギョン南道テコンドー課外スポーツ学校を経て、道のテコンドー選手団の選手になりました。そして、第6回ジュニア世界選手権大会の参加資格を獲得し、初めて国際競技に出場しました。
2005年、朝鮮テコンドー委員会国家代表チームに選ばれ、翌年から毎年国際競技に出場して団体、個人ともに金メダルに輝きました。69キロ級個人組み手でシンさんに敵う者はいないと言います。
コーチの労働英雄、人民スポーツマンの称号を受けたチャン・ギョンオクさんのお話です。
「シン・ジョンファ選手は強い精神で極限を克服し、技を磨くために鋭意努力しました。それが実を結んで、国際競技で息つく暇を与えず攻め続けて相手を守勢に追い込む戦術、飛び上がって半回転しながらの蹴り、不意打ちなどの特技を見事に駆使しているのだと思います」
シン・ジョンファ選手は功労スポーツマンの称号を受け、段位は3段です。現在、来年の第18回世界選手権大会選手選考に漏れまいと猛訓練を重ねています。
そのシンさんを支えているのは国の恩恵に報いたい一念です。
