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この前、ピョンヤン市*1サドン区域*2のある建設現場では作業の合間を縫って女性たちの歌などが披露されました。専門俳優ではありませんでしたが、その女性たちの歌は建設者たちの絶賛を博しました。通りすがりの人たちも足を止めて公演に見入り、その女性たちについて聞きました。
「俺たちの娘じゃ」
後ろに立っていた3人の年寄りが口をそろえて言うのでした。その答えに周りの人たちは怪訝な顔をしました。あの女性たちとこの年寄りたちはどういう関係なんだろう。
その女性たちはサドン区域ソンファ2洞*3という町の女性同盟初級委員会の同盟員でした。同盟委員長のチョン・ミョングムさんは6年前にそのポストについたとき、町に住んでいる10数人の参戦老兵の美談について聞きました。その人たちは建設現場に進んで行き、1950年代の戦争の時の武勲談や戦時歌謡などで建設者たちに国を守る精神を植え付け、偉勲へと呼び起こしていました。建設現場だけでありません。参戦老兵たちの公演は区域内の工場、企業は言うまでもなく、学校や住民地区でも行われ、多くの人に深い感銘を与えていました。参戦老兵の中には戦争の時の負傷で目の不自由なキム・ジンヒョンさんがいました。
チョン・ミョングムさんの初の仕事は日進月歩の国の現実を一度でもいいから自分の目でしっかり見届けたいというキム・ジンヒョンさんの願いをかなえてあげることから始まりました。区域と市、専門の医療機関に行き、キムさんの願いをかなえてあげようというチョンさんの話に医師たちは強く胸を打たれました。
目の手術のため、キムさんが入院したときは、食品と補い薬を念入りで用意して見舞いに行き、1日も早く回復するよう真心を尽くしました。医師たちとチョンさんの真心によって眼帯を外すとき、本人はもとより、周りの人みなは感激を抑えきれずにいました。そのときから女性同盟員のみなが参戦老兵たちに真心を尽くしました。
参戦老兵のパク・スンヨンさんがある日の早朝、庭に出たとき、庭先の野菜畑が一夜の間に綺麗に手入れされたことを見て驚いたことがありましたが、それも女性同盟員がやったことでした。また、数人の女性同盟員は自ら進んで子息のいない参戦老兵の娘となりました。
チョンさんと女性同盟員たちはご馳走があれば参戦老兵の家を訪ね、仕事で少しでも成果があれば、親に自慢する子の思いで参戦老兵たちに話したりしました。その日々に、女性たちは参戦老兵の胸に秘められている大切なものについて知りました。
チョンさんのお話です。
「参戦老兵の面倒を見て、喜ばせてあげようと言う思いでやっただけで、当たり前のことです。年を取ったものの、国のことを先ず思い、国のためになることをひとつでも多くしようという参戦老兵たちに多くのことを学び、力も得ています」
自分たちの住むところを綺麗に作り、主な建設現場に出向いてアジテーション活動や支援を惜しまないソンファ2洞の女性たちのことを、参戦老兵の誰もが誇りに思っています。
「俺たちの娘じゃ」、とです。
（今日の朝鮮）
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