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朝鮮では自分自身より社会と集団をまず思うのがひとつの社会的気風となっています。このような美風はピョンヤンのソンギョ区域*1カンアン第1洞*2に住むリャン・ミョンイルさん一家でも見られます。
リャン・ミョンイルさんのお話です。
「戦争の勝利をもたらした偉大な年代の人たちである参戦老兵を援助するのは私たち世代の当然の道義です。時代の前に担っている道徳的義務を果たしただけです」
5年前、当時のソンギョ区域ムジン第2洞*3に住んでいたリャン・ミョンイルさんと奥さんのリ・スクヨンさんは近所に参戦老兵が住んでいるということを知りました。
1950年代の苛烈極まる祖国解放戦争の時、国のために銃を手に、敵撃滅の決戦に立ち上がったユ・ジョンヒさんでした。ユさんは除隊した後も、60数年の歳月を兵士時代のように生き、国の繁栄に全てを尽くしてきました。
こうしたユさんについての話を聞いたリャンさん夫婦の胸はユさんへの尊敬の念と共にユさんの息子、娘になろうという決心でいっぱいでした。その時からリャンさん夫婦はユさんと縁を結んで真心を尽くしました。
職場のことで忙しい中でもほぼ毎日、帰宅する途中、娘を連れてユさんの家に寄り、家事を手伝ったり、美味しいものをもてなしたりしました。ユさんが兵士時代のように楽観に満ちて生活するよう封切りの映画や歌、本も購入して渡しました。ユさんが病気の時は医薬品や補い薬も持って行き、誠意を尽くして看病しました。
これだけではありません。リャンさん夫婦は祝日やユさんの誕生日には決まって新しい衣服やご馳走を用意して大いに喜ばせました。ソンギョ区域のカンアン第1洞に引越しした後も、ユさんのことを一時も忘れず、真心を尽くしました。
正に、リャンさん夫婦にとってユさんは決して他人ではない、肉親そのものでした。それでユさんはリャンさん夫婦の暖かい思いから、社会主義制度のありがたさを胸熱く感じています。
リャン・ミョンイルさんはこう話しています。
「これからも私たち夫婦は国が大事にし、押し立てる参戦老兵を生みの親のように顧み、息子、娘の思いで真心を尽くすつもりです」
（今日の朝鮮）
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