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国立演劇団のディレクターである人民芸術家の称号を受けたチャン・チャングクさんの手記をお送りします。
チュチェ100（2011）年7月13日、この日は私の一生で最も意義ある栄光の日です。この日、偉大な金正日総書記は、敬愛する最高指導者金正恩元帥と共に、国立演劇団で再度、創作した金日成賞受賞作品の演劇「今日を追憶しよう」を見て、作家とディレクターの私に会ってくれました。総書記は演劇の劇文学と演出、俳優の演技を始め劇のすべての要素が遜色のない名作の中の名作だ、また一つの記念碑的傑作だ、と高く評価しました。実のことを言いますと、この演劇は、苦難の行軍と呼ばれるほど国がとても苦しかったチュチェ86（1997）年に創作されましたが、芸術性が乏しく、公演中止となった作品でした。
あれから10年あまりが過ぎたチュチェ99（2010）年5月末、私たちは総書記が、演劇「今日を追憶しよう」はチョンジャ、つまり、そのテーマが良いのでもう一度、立派に作りなおす必要があると言ったという話を伝え聞きました。先軍指導の多忙な中、一編の演劇作品にまで深い関心をはらう総書記の思いやりに胸を強く打たれ、10年余りも前に断念のやむなきに至っていた演劇の台本を再度開いてみました。
ところが、台本に手を加えようとしますと、共和国に対する帝国主義者の押しつぶし策動と相次ぐ自然災害のため苦難を経ていたその時の生活を描く上で少なからぬ意見が提起されました。再度の演劇創作の過程を調べた総書記は、当時の厳しかった生活をありのまま見せることで、忘れないようにすべきだ、とし、創作の方向と方途を明るく示しました。
その後、総書記は、チュチェ100（2011）年だけでも4回にわたって、演劇創作の指針を示しました。またといない偉人の細やかな導きがあって、創作スタッフは本来の古い枠から脱し、大胆に取り組んで、意義があり、感動をそそる生活の細部と場面を一つ一つ作っていきました。ここで問題は演劇のエピローグをどうするべきか、と言うことでした。スタッフが手がけたエピローグは、どう見ても図式的な表現と枠から抜け切れずにいました。
その時、私は、最後に笑うものが勝利者だと言った金正日総書記の教えを思い出しました。それで主人公と劇中人物が「道は険しくても笑顔で行こう！」と言う信念のスローガンを高く掲げて、やりがいのあった過ぎし日を追憶し、未来への希望に満ちて胸がすっとするほど笑いながら歩んでくることでエピローグを飾りました。公演を見た総書記は演劇が立派なものになった、涙も流した苦難の行軍だったが、その時の追憶は悲しみの追憶ではなく、信念と意志の追憶であることを哲学的に掘り下げて解明している、と言いました。
そして演劇「今日を追憶しよう」は万点を取った作品だ、大満足だ、国立演劇団のディレクターの仕事ぶりが気に入ると高く評価しました。また、演劇「今日を追憶しよう」の創作チームに、朝鮮労働党総書記、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官の名で特別感謝を与えました。当然のことをした私たちにこのように大きな配慮と恩情を配った総書記は、この日、私たちと共に意義深い記念写真も撮りました。
栄光のその日を思い起こすたびに、国立演劇団のディレクターの仕事ぶりが気に入ると評価し、私を人民芸術家に押し立てた総書記のその配慮、恩情を片時も忘れることが出来ません。まさに、金正日総書記は私をはじめ文学芸術部門の人たちが、時代の名作を創作するよう導いた優しい恩師でした。
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