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呉英淑（オ・ヨンスク）朝鮮で初めて製作されたトラクターの名は『千里馬』です。ちなみに千里馬とは1日に千里を天駆けるという伝説の中の馬です。1958年に制作されました。
当時は朝鮮で『千里馬運動』が力強く繰り広げられていた時でした。千里馬時代に生まれたトラクターという事で、その名も『千里馬号』と付けました。当時の大安機械工場の労働者がトラクターの生産に決起したのはチュチェ47年（1958）10月でした。
3年間の戦争を経て戦後の復興建設が行なわれていた時なので国の経済土台はとても〓〓〓〓〓。当時、トラクターを制作する国は10数ヵ国しかありませんでした。先進国でもトラクターの図面の設計に6ヶ月以上を費やしました。この為「トラクターを製作するより他国から輸入するのがマシだ」と言う人もいました。しかし大安の労働者達は動揺したり放棄したりしませんでした。
トラクターを分解して部品の図面を1つ1つ描き、それを見て部品を加工し始めました。2000種余りの部品を要するトラクターを〓〓〓の素材で制作するというのは、容易な事ではありませんでした。労働者達は現場で寝食しながら複雑な〓〓〓とギアボックス、そして繊細な技術を要する油圧〓〓〓を自力で加工しました。
遂にトラクターの組み立てを終え始動してみましたが無駄でした。数日間の苦戦の後油圧系統の欠陥を取り除き再度始動してみました。ところが今度は始動はしたもののトラクターが前進するのでなく後ろ向きに進むのでした。
初のトラクターが後ろ向きに進んだという話を聞いた偉大な金日成主席は、「トラクターが後ろ向きに進むというのは前にも進む事が出来るという事を示唆する」と言い、労働者達を勇気付けました。
労働者達はまたもやトラクターを分解し、試行錯誤を重ねて遂にトラクターの製作に成功しました。このように35日間で制作された初の『千里馬号トラクター』でした。初の『千里馬号トラクター』の生産過程は、自力を信じ決心して取り掛かれば出来ない事が無いという事が実証された日々でした。
大安機械工場はその後トラクターの生産を特化する大規模で総合的な工場、金星トラクター工場に発展しました。初の『千里馬号トラクター』を製作して千里馬時代を沸かした工場で、今は『千里馬804号トラクター』を生産しています。
新型の80馬力の『千里馬804号トラクター』を見た敬愛する金正恩総書記は「単なる輸送機械ではなく自力自彊の鉄の馬だ」とし、工場の労働者の偉勲を高く評価しました。
年月が経ち世代は代わりましたが、千里馬時代の精神・自力更生の精神は今も引き継がれています。
