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「以民為天」、人民を天のごとく見なすというのは偉大な金日成主席の座右の銘でした。1920年代の中ごろ、金日成主席は13歳で革命の道につきました。当時、革命を行うという人たちは人民大衆を啓蒙の対象、取るに足らない存在としか思いませんでした。
しかし、主席は革命を始めた当初から人民は先生で、革命を推し進める基本の動力だと見なしました。主席は「人民の中に入ろう！」というスローガンを掲げ、これを一生の座右の銘にしました。「以民為天」を座右の銘にした主席は、生涯、人民と共にいて人民の幸せのために全てを捧げました。
数十年前のある日、主席はピョンアン南道*1オンチョン郡*2に新しくできた干拓地の平野を訪れました。主席はまっすぐ現場へ赴きましたが、干拓地の入り口の所から車が進めなくなりました。車から降りて険しい道を先頭で歩いていく主席に随行の人たちがもうこれ以上行けませんと切に言いました。
そのとき、主席は、人民のための道なのに何もためらうことがないといって、ぬかるんだ道を歩き、干拓地を沃土に変える方法を教えました。主席は、晩年にもオンチョン郡クムダン里*3を訪れました。クムダン協同農場*4に建てられた石碑がその日の事を今に伝えています。
決戦万里、吹雪の万里を掻き分けなければならなかった抗日革命の20年、建国の草分けの道を開いていかなければならなかった新しい国づくりの日々、アメリカの侵略を退ける祖国解放戦争と社会主義革命、社会主義建設の日々、その全ての日々に主席は、人民のための献身の足跡を絶え間なく記して行きました。主席は、ファンヘ南道*5チェリョン郡*6のサムジガン協同農場*7だけでも数十回も現地指導し、農作のため心を砕きました。
サムジガン協同農場の農場員ポン・チュンソンさんのお話です。
「この田んぼを見る度に目頭が熱くなり涙が出るのを抑え切れません。人民に幸せをもたらすため一生、農場を訪ね、また訪ねた主席でした。愛国の真理を教え諭すこの地に真心を尽くしてもっと多くの米を生産し、農業勤労者の本分を果たしていきます」
機会ある度に随員たちは、主席に一時でも一日だけでも休んでほしいと切に言いました。そのたびに主席は、人民と共にいるのが休息だといいました。生涯を閉じるまで主席が考えたのは、人民の幸福であり、主席が行った全てのことも人民の幸福のためのことでした。
主席が「以民為天」を座右の銘にしたので人民大衆中心の偉大な思想、チュチェ思想が編み出され、人民大衆中心の社会主義が建てられ、国中の人みなが指導者を父と仰ぐ一つの大家庭をなした素晴らしい現実がもたらされました。
それで、朝鮮人民は、金日成主席を人民の永遠の指導者と呼び慕っているのです。
偉大な金日成主席は社会主義朝鮮の始祖です。10代にして革命の道に立って、一世代に両帝国主義に打ち勝ち、自主、自立、自衛の社会主義朝鮮を建てた主席の業績は実に偉大なものです。けれど、主席は、自分の一生が決して並外れて特別なものとは考えませんでした。国と民族のために尽くし、人民と共に過ごした一生だったと言うことで最大の満足を覚えました。
金日成主席は回顧録にこう書いています。
「『以民為天』、人民を天のごとくみなす、というのがわたしの持論であり、座右の銘でもあった。人民大衆を革命と建設の主人として信頼し、その力に依拠するというチュチェの原理こそ、わたしがもっとも崇敬する政治的信仰であり、まさにそれがわたしをして、一生を人民のためにつくさせた生活の本質であった」
「革命家はつねに、人民を信頼し人民に依拠すれば百戦百勝するが、人民に見捨てられれば百戦百敗するという真理を生と闘争の座右の銘とすべきである」
「・・・わたしは幹部たちに、人民のなかに入れと口ぐせのようにいっている。人民のなかに入るのは強壮剤を服用するのと同じであり、入らないのは毒薬を飲むにひとしい、とわたしは日ごろから強調している。・・・人民のなかには哲学もあり、文学もあり、政治経済学もあるのである」
「人民の愛情につつまれて生きる人間は幸せであり、そうでない人間は不幸である。これはわたしが一生もちつづけている幸福観である」
「『人民のなかに入ろう！』・・・このスローガンはわたしの全生涯にわたって座右の銘となった。わたしは人民のなかに入ることで革命活動をはじめ、今日も人民のなかに入ることで革命をつづけている。そして、人民のなかに入ることで人生の総括をしているのである」
振り返ってみれば、歴史には偉人も多く、有名な政治家もいました。その内、少なからぬ人が人生体験を自分なりに著した自伝や回想録を発表しました。話の筋はどこまでも自分を中心にして展開するわけです。
しかし、金日成主席の回顧録の中心には人民がいました。
（フィーチャー）
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