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社会科学院の金日成・金正日主義研究所の研究者、教授、博士のキム・ヒョクモさんのお話です。
「チュチェ思想は史上初めて人間が自主性・創造性・意識性を持つ社会的存在である事を科学的に解明しました。人間は何よりも自主性を持つ存在、自主的な社会的存在です。自主性は世界と自分自身の運命の主人として自主的に生き、発展しようとの社会的人間の属性です。『自主』というのは文字通り『自ら主人になる』という意味です。人間は自主性を持っている為自然の束縛から脱して社会のあらゆる従属に反対し、全てを自分自身に奉仕させます。
人間は一定した自然的及び社会的環境の下で暮らしています。自然は人間的生活の物質的源泉であり社会は人間が暮らす生活の場で、両方とも人間の生存と発展の必須の条件だといえます。しかし人間は自然の束縛と社会的従属に順応し服従するのでなく、それに反対して闘います。人間は旱魃や洪水、台風と地震のように生命を脅かし生活に破壊的な影響を与える自然環境の作用をそのまま甘受し、その被害者として生きるのでなく、不利な自然地理的条件と環境の束縛から抜け出す為闘います。これを通じて人間は生活資料の不足と骨の折れる労働を不可避のものと受け入れ我慢するのでなく、そこから抜け出す為積極的に闘いながら生きるという事が分かります。
社会は人間が暮らすまた一つの重要な環境です。人間は一定した社会体制の下で暮らし、よって社会的条件に影響されます。人間は社会的条件の影響をそのまま受け入れるのでなく、社会的条件・社会体制を自分の意思と要求通りに改造して行きます（生きます）。搾取社会制度が発生し支配と従属の関係が生まれた時から、人間の自主的要求は社会的従属に反対する闘争の形で現われはじめました。人間は誰であれ他人（ひと）に従属される事を望みません。この世に他人に従属されて生きる事を望む人はいません。奴隷制度に反対する奴隷の闘いや封建制度に反対する闘い、資本の搾取と抑圧に反対する闘い、植民地支配制度に反対する闘い、これ等全ては社会的にも人間が与えられた環境に素直に順応して生きる存在でなく、社会関係を自分の自主的要求通りに改造して生きる存在である事を示しています*1。社会的存在である人間にとって自主性は生命です」
（チュチェ思想）
