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偉大な金日成主席がチュチェ65（1976）年8月のある日、ある農場のとうもろこし畑を見た時のことです。
その畑はとうもろこしがよく出来る畑でした。ところがおかしいのは、とうもろこしの実の端の部分がうまく熟さないことでした。ここの農場では、これが何のためなのか原因を探そうとしましたが、思うままになりませんでした。
ある人が日照りのとき、そうなるのでは、と話すと、主席はここはスプリンクラーによる灌漑システムができていて、定められた量の水を与えているとし、日照りのためではなさそうだと言いました。
しばらくして主席はとうもろこしの実をまた覗いては確信に満ちて言いました。とうもろこしの実の表面が乾き、端の部分が熟さない原因は、種子が悪いからだ、とです。
そのとき、畑には原種のもともとの弱点を完全に無くせなかった種子を植えましたが、関係者たちはそれが農作にさほど支障をきたさないと思って、そのまま使っていたのでした。
農場で新しい種子を植えて、毎日のように朝晩、生育状態を観察してもわからなかったとうもろこしの種子の遺伝的欠点を一目で当てた主席の該博な知識と非凡な科学的英知に、みなは感嘆するばかりでした。
（偉人伝）
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