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呉英淑（オ・ヨンスク）：『一人はみんなのために、みんなは一人のために！』、これは朝鮮人民が高く掲げている集団主義のスローガンです。集団主義は一言で言って個人の利益より集団の利益を重んじる思想です。
社会主義的集団主義が求めるのは国家と社会の利益を優位に置き、国家と社会の利益の中で個人の利益を実現する事です。
社会主義的集団主義が反対するのは個人の利益そのものではなく、国家と社会の利益を侵してまで個人の利益だけを追求する事です。
集団主義が生命となっている社会主義社会の優越性と威力は集団主義にあります。集団の統一と団結は何らかの指示や統制によってではなく、その集団を成している個々人が信頼し愛し合う時はじめて実現し強められます。
身内の心が通じ合う時睦ましい家庭が維持されます。これと同じく集団というのも信頼と愛情で固く結ばれる時、心が一つになり何事も順調に運ぶのです。
社会中が徳義と愛情で一つの家族のようになっているのが社会主義の朝鮮の素顔です。朝鮮では人々の間の同志としての団結と協力が社会関係の基本となり、労わり合い思い遣る気高い精神と気風が強く発揮されています。人民の誰もが助け合い労わり合い団結した力で難局を打開し共に前進する事、これは朝鮮固有の国風です。
朝鮮が建国以来の大動乱ともいえる悪性伝染病を主導的に退治し防疫形勢を最短期間内に逆転させたのも、また厳しい難局を乗り切り自力で強国づくりを進めているのも、正に朝鮮の社会にだけ存在し開花する愛情を抜きにして考えられません。このような美しい人間関係・社会関係が支配するので、朝鮮人民は未来を確信して笑顔で革命的に楽観的に暮らしているのです。
今は力に余り困難でも他人（ひと）の事で笑い泣くといった睦まじく団結した社会、共産主義の道徳が支配する社会を建設しようというのが人民を導く朝鮮労働党の揺るぎ無い意思です。
『一人はみんなのために、みんなは一人のために！』、このスローガンが生まれた時から数10年の歳月が経ちましたが、その生命力は今も変わりありません。
（政治―政策）
