夢金浦の象の形をした岩

朝鮮西海岸にあるモングムポ*1は海辺の名所として知られています。海岸沿いに広がる白い砂浜と赤く咲き乱れるハマナス、青々と茂る松林が織り成す絶景はひとつの絵のようです。また、海辺にずらりと立ち並ぶ奇岩は象のようなもの、鯨のようなもの、屏風のようなものなどなどその形も実に様々でクムガン山*2の万物相を彷彿させます。

象の岩の高さは約15メートル、長さは10メートルで象の鼻のような形をしている部分の周りは3メートルほどです。石英斑岩の垂直節理の面が長い地質時代を経て変化し、今のように見事な象の形になりました。ここを訪れる人々にとってこの象の岩はとても見ものですが、まるで水を求めて海辺に向かう大柄の象そっくりです。満ち潮のときは海水に取り囲まれて、長い鼻を海に突っ込み、水を飲む象のように見えます。

象の岩は地殻の律動運動と風化及び海食作用を直感的に認識させる自然物として学術と教育の意義が大きいばかりか、奇妙な形を成しているので天然記念物に指定されています。

2016年の記事
 
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*1 夢金浦（몽금포）
*2 金剛山（금강산）
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