ペクトゥ山天池のバックアップ(No.2)

白頭山天池

ペクトゥ山天池は、朝鮮の最高峰、ペクトゥ山*1の頂にある火口湖です。天の池、天に近い所にある池という意味で天池と言います。

周囲は14.4キロメートル、面積は9.16平方キロメートルです。水面の標高は2190.15メートルで、世界的にも高い所にある火口湖に属します。湖水の一番深い所は384メートルです。

天池の水は、肉眼で水深10～14メートルの所まで見えるほど澄んでいます。水の中の色々な石が底に敷き詰められたように見え、峰々と美しい花々が水面に鮮明に映ります。空を飛んでいた鳥が錯覚を起こして、水の中に飛び込むほどの美しい透明度です。

水の色も不思議なほど美しいです。天池の水の色はエメラルド・グリーンです。岸辺から一定の深さまでは透明な無色ですが、深くなるにつれ、薄い緑色が緑色、青色に変わります。一番深いところは青黒い色を帯びます。

ペクトゥ山天池の水の色はまた、見る位置と距離、季節と天気、自然現象によって色々と変わります。山頂から見下ろされる天池の姿も壮観な眺めで、湖畔もそのまま絶勝です。

天池の畔には数百種の植物が育っています。代表的なのはキバナシャクナゲで、6月の初め、雪の中に一番先に咲いて香りを放つ美しい花です。湖畔の植物は風が強いので葉と茎が上の方ではなく地面を這うようにして伸びるのが特徴です。

ペクトゥ山天池と湖畔に定着するか、季節によって現れる動物も多くいます。特に澄み切った水の中に遊泳するチョンジイワナは天池でしか見られないものです。

このように清い水と神秘的な景色、豊かな動植物資源により、天池はペクトゥ山8景の一つに数えられています。

2017年の記事