#author("2017-04-12T12:01:56+09:00","default:pop hok","pop hok")
*白頭天池湖畔の植物 [#v4b5e8fa]
朝鮮の北部に標高2750メートルの朝鮮一の山、ペクトゥ山((白頭山（백두산）))があります。山頂には火口湖の''天池''があります。天の池、天に近い所にある池という意味で天池と言います。

その湖畔に数百種の植物が育っています。特徴は、他の地域に比べ、生育期間が短いことです。生育期間は気温が零度以上に上がり、雪解けが始まる5月中旬から始まって氷点下になり始める10月中旬までの5ヶ月間です。湖畔での植物の生育は遅く始まって早く終わり、その成長速度は速いものです。

代表的なのは''キバナシャクナゲ''で、湖畔のどこでも見られます。天池の氷がとけず、湖畔の多くのところに雪が残っている6月初めに、雪の中で一番先に咲いて香りを放つ美しい花です。

この花は雪の中にもたくましく育つペクトゥ山固有の植物です。7月と8月は、白い花や黄色い花、ピンクや紫色の花々が咲いて花の絨毯を敷いたようです。花が美しく、茎に比べて花房が大きく、色が多様で鮮明なのが特徴です。

湖畔には実が甘く、香ばしいブルーベリーとワラビなどの食用植物が広く分布しています。そして、リシリビャクシンなどの香料植物とイワベンケイソウ、オウギなどの薬用植物も数多く育っています。また、青色、白色、灰色などの厚さ20～30センチのこけも生えています。

朝鮮の清い精気が込められている天池、豊かな植物の分布で、ペクトゥ山は世界の名山とも言えます。
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RIGHT:'''2014年の記事'''
LEFT:[[ペクトゥ山天池の不思議な水の色]]、[[ペクトゥ山のキバナシャクナゲ]]
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