![[PukiWiki]](image/pukiwiki.png "[PukiWiki]")
トラはネコ科の中では最大の猛獣で、朝鮮を始めアジアに分布しています。
産地によって大きさと毛の色や長さは異なりますが、朝鮮トラ、シベリアトラ、バリトラなど幾つかの亜種に分けられます。中でも、朝鮮トラは他の亜種より大きく、敏捷かつ勇猛で、毛皮の文様は美しいことで有名です。
体長は2.8メートル、体重は100キログラムから最大306キログラムに達するものもいますが、他種に比べ胴体が大きいのが特徴です。背中は黄褐色で、腹と四肢の内側は白く、額から頭のてっぺんに至る部分のくっきりとした黒色の横じまが極めて独特です。
牙と奥歯が鋭く、頬と顎の筋肉が発達して、噛む力がとても強いです。青い閃光を発するような両眼と頑丈な足、緊張した時、頭をもたげて耳をそばだてる姿勢などに、山中の「王」である朝鮮トラの勇猛な気質が垣間見られます。
ペクトゥ山*1一帯のリャンガン道*2サムジヨン郡*3とテホンダン郡*4に生息しているペクトゥ山の朝鮮トラは天然記念物に指定されています。ペクトゥ山の朝鮮トラの生息地は高山からなるペクトゥ高原の一部分で、針葉樹と広葉樹の混生林に覆われ、岩場や沼地も多くあります。
ここには、朝鮮カモシカ、シカ、ノロじか、キツネ、オオカミなどが多く生息しています。トラの生息環境や捕食の条件が揃っているこの地帯は、朝鮮で代表的なトラの住みかです。
朝鮮トラは、世界的に保護動物となっています。
（観光）
 |
 |
ペクトゥ山*1の朝鮮トラはリャンガン道*2サムジヨン市*5、テホンダン郡*4一帯に棲息する天然記念物です。活動区域は標高1200メートル以上のペクトゥ高原の高山地帯を包括しています。
朝鮮で代表的なトラの棲息地となっているこの地帯の森林で基本はトウシラベ、エゾマツ、カラマツ、朝鮮五葉松などの亜寒帯性針葉樹林で、一部の地域にシラカバ、ヤマナラシなどの広葉樹が混じっています。
ペクトゥ山の朝鮮トラは昼は岩の洞窟や鬱蒼とした森の中に隠れていて、夜、わけても明け方に猛烈な捕食活動をします。主な餌はいのしし、のろじか、鹿、やまいぬ、狼などです。
体長は150～180センチメートル、尾の長さは90～100センチメートルで体重は150～200キログラムです。頭部が大きくて顔面が広く、耳は短く、丸いです。丈夫な足と鋭い爪があります。2、3年に一度、繁殖しますが、12月から翌年の1月まで交尾期で、3月から4月の間に2、3匹の子を産みます。
ペクトゥ山の朝鮮トラはとても敏捷でパワフルな動物です。
国際的な特別保護対象として極力保護されています。
（観光）
 |
 |
 |
