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1950年7月20日、アメリカが起こした朝鮮戦争の時、テジョン*1という所で熾烈な戦闘が繰り広げられました。この戦闘は米軍第24歩兵師団、リ・スンマン傀儡軍第1、第7師団の全滅、米軍師団長ディーンの捕虜という衝撃的な結果で終わりました。
朝鮮人民軍の若い兵士の前で両手を挙げた米軍将星ディーン。おそらく一日前、いや数時間前までもディーンはこのようなことは想像も出来なかったでしょう。「大アメリカが滅びる兆しだ」アメリカ帝国のトップらは悲鳴を上げました。アメリカの強大さというのはまさにこのようなものだったのか。世界はアメリカに対する認識を新たにしました。
米軍第24歩兵師団はアメリカの「強大さ」を象徴する無敵の「上昇師団」と呼ばれました。アメリカはテジョンが突破される前まで、第24師団でテジョンの防御線を構築する一方、ポハン*2という所に上陸する米軍第1騎兵師団をテジョンに投入しようとしました。こうした状況下で増援部隊が到着する前に第24師団を包囲掃滅するのが急務でした。
祖国解放戦争を勝利へと導いた金日成主席の業績を見せる戦勝革命事跡館のロ・ソンヘさんのお話です。
「金日成主席はこうした状況下でテジョン解放作戦を短期間に終えるための新たな措置を取りました。1950年7月の中頃、前線に赴いた主席はテジョンを正面から強く攻撃する一方、テジョンの東南方へといち早く迂回して敵軍の退路を遮断し、その主力をテジョン一帯で包囲掃滅する作戦的方針を示しました」
7月18日からテジョン包囲作戦が始まりました。一個連隊の人民軍兵士たちは迫撃砲弾と対戦車用手りゅう弾、食糧などを持って川と崖を克服しながら40数キロの距離を突破し、わずか数時間のうちにテジョンの南側のポムンという山*3の麓に着きました。そして一個部隊でそこの道路を遮断し、山の中を引き続き強行軍してほかの部隊がもう一つの道路を遮断しました。
19日、朝鮮人民軍歩兵連合部隊、戦車連合部隊、飛行隊は協同作戦で敵軍を100平方キロの狭い地域に圧縮しました。総攻撃の前に戦車2台と歩兵一個部隊、偵察小隊が不意にテジョン市内に突入しました。熾烈な戦闘が繰り広げられ、敵陣は混乱状態に陥りました。
20日の午前5時、総攻撃が開始されました。歩兵連合部隊と戦車連合部隊が攻撃に移り、人民軍の砲射撃が始まりました。敵軍の砲兵火力は麻痺し、防御陣地は一瞬にして崩れました。逃げていた敵軍は退路を遮断している人民軍によって袋のねずみになりました。7月20日、12時、テジョンは完全に解放されました。この戦闘でアメリカは2万4200人の兵力と2万80挺の各種狙撃兵器を始め多くの武器と機材を失いました。
朝鮮人民軍のテジョン解放作戦は現代包囲戦の輝かしい模範として世界の戦争史に記録されました。
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