クウォル山の紅葉のバックアップ(No.2)

九月山の紅葉

クウォル山は朝鮮の6大名山の一つです。朝鮮中西部のファンへ南道*1にあります。9月の紅葉がはなはだ有名で、その名も「9月の山」、クウォル山と呼ばれました。

主峰のサファン峰を始め奇妙な形の99の峰峰が連なっていますが、常緑針葉樹と紅葉の広葉樹が相まってあたかも青い絹に刺繍した花を見るようです。九十九折のハイキングコースと東屋、俯瞰台などが美しい紅葉で飾られ、渓谷を流れる清い水も赤や黄色の紅葉をいっぱい乗せています。

タンプン谷、紅葉の谷の意味ですが、タンプン谷はそれこそ紅葉で彩られています。水しぶきを上げる滝の周辺も赤や黄色に染まっています。遠くから眺める滝は、天女が真っ白い裾をなびかせながら美しい花の海に舞い降りるようです。

三人兄弟の池やうなぎの池などタンプン谷の大小の池にも点々と紅葉が漂い、周辺の紅葉の景色が丸ごと映っています。クウォル山の紅葉の季節は、古色を帯びた遺跡の風致を一層引き立てています。山城の周辺も紅葉に燃え、古寺のカラフルな装飾も華やかな紅葉とマッチしてさらに美しく見えます。

実に、クウォル山は四季を通して美しい山ですが、紅葉の景色を抜きにしてその景色を語るのは無理です。リスナーの皆さんも紅葉の季節にぜひとも、朝鮮の名山クウォル山にお越し下さい。

2015年の記事