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歌「出陣の太鼓を鳴らせ」は朝鮮のアニメ「少年将軍」の主題歌で、子供はもちろん、大人にも人気です。近年、第50話で終わっていたこのアニメの続編が第100話まで作られて視聴者を喜ばせました。
このアニメの主題歌を始め、多くのアニメのサントラを手がけたのは功労芸術家称号の受賞者キム・ミョンヒさんです。キム・ミョンヒさんはキムジョンテ電気機関車工場で働いていた若い頃から歌を作りました。
チュチェ67（1978）年から当時の映画・放送音楽団で専門的な創作活動を始めました。キムさんは生前、アニメ「翼のはえた竜馬」、「リスとハリネズミ」、「かしこい狸」、「村の親しい友達」を始め、たくさんのアニメのサウンドトラックを作りました。
労働者出身の作曲家であるキムさんが一生、人民に愛唱されるアニメのサントラを多く作ったことに、キムさんの並外れた音楽の才能と燃える情熱が垣間見られます。キムさんはアニメソングの新しい旋律を探すため、伝統の遊びに興じる子供の姿を時間が経つのも忘れて観察したりしました。時には創作に夢中になって夜通し楽譜を書き、鉛筆が減り切ってしまうと電話で妻を呼んで旋律を書いてもらったというエピソードも残しました。
キムさんと30年間一緒に働いてきたピョンヤン映画音楽録音所の功労芸術家称号の受賞者チャン・ミョンイル副所長のお話です。
「キム・ミョンヒさんの作品の演奏を誰よりも多く指揮した者として、キムさんの作品の特徴を挙げてみますと、メロディーのどれもが童心にぴったりで、子供が楽しく歌える音調を取っていること、そしてすぐ口ずさむことのできる伝統的な雰囲気が漂う旋律となっていることだと言えるでしょう」
キムさんは短時間で生活を見せるアニメの特性に合わせて、歌をとても短く、誰もが気軽に歌えるように、そしてアニメの雰囲気盛り沢山の歌に作りました。キムさんは歌のアレンジも上手でした。
チャン・ミョンイル副所長はこう続けます。
「キムさんが童謡合唱を編曲したのを見ると、管弦楽の伴奏のない無伴奏の童謡合唱も管弦楽的な響きが出るようアレンジされています。生徒たちもキムさんがアレンジした作品を楽しく歌っていました。そのお陰でいつもより上手に歌えたわけです」
どうしてそんなにすばらしいアニメの歌を作られたのでしょうか、と聞かれるたびにキムさんはこう答えるのでした。朝鮮の子供たちを国の王様に押したて、惜しみのない愛情を施すこの国にアニメソングを立派に作ることで報いたかった、これが私の思いでした。
キムさんが作ったアニメソングは今も子供たちを始め人民の間で広く歌われています。
（芸術）
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