耐久レース
※オープニング
（歌）
飛んで 跳ねて 遊ぶときゃ
仲良し こよしのお友だち
試合じゃ 誰もが譲りはしない
高い山や深い川
知恵で超えるお友だち
負けず嫌いのかしこいタヌキ
かしこいタヌキ
（6）
耐久レース
※撮影班の熱気球が墜落する、負傷者なし。レースに向かう3匹が通りかかる。
「大丈夫？」
「結構 火が消えたためだよ」
「なるほど、火で中の空気を温めると、気球が浮かび上がるんだな」
「ここはスタジアムのテレビ中継所です 競技の前に、選手たちをご紹介します」
「黄色い車に1番をつけたクマ選手、力持ちで勇敢なのが特技です」
「白い車に2番をつけたネコ選手、すばやく機敏なことで名を馳せています」
「赤い車に3番をつけたのがタヌキ選手です」
「ただ今、競技を始めます 用意」
※撮影班の熱気球、スタジアムのモニターに映されるレースの様子。
「早く早く」
「クマちゃん、前に！前に！」
※ほぼ垂直な崖を登って飛び降りる。パラシュートを開く仕掛けが付いている。
「もう少し」
「あれ、調子が悪い」
「1、2、3」
「うちのタヌキちゃん一番だ！今度も1位だ、1位」
※ギリギリまでパラシュートを開かなかったタヌキは暫定1位。
「どうしてパラシュートを畳んでいるの？」
「早く早く」
「見てみろ、あのタヌキちゃん、ハハハ」
（狭い区間）
「頭を使わなきゃ」
「このトンネル、壊しちゃう」
「ネコちゃんが…？」（※ネコが片輪走行で通り抜ける）
「なーに、タヌキちゃんも…？」（※後から来たタヌキも片輪走行で通り抜ける）
「狭い区間を真っ先に通り抜けたネコ選手 その後を狸選手が追っています」
※クマ、片輪走行が上手く出来ずに自力で車を押して通り抜ける。
（火の区間）
「あ、火がついた」
※バックしてコース手前の水溜まりで火を消す。ネコとタヌキが思案している所に、車にシャワーで水を掛けて冷やしながらクマがやってくる。
「そうそう、あのようにすれば…」
「今度はおれが一着だ」
※ネコとタヌキがどうやって火を切り抜けたかの描写はされず。
「最後のハードルです」
「この川を渡ると、決勝のテープが待っています」
「どの選手が選手権を獲得するでしょうか」
「ちぇっ、橋がないのに、どう渡るの？」
「あの川をどのように渡るのかい？」
「だから、ハードルじゃない」
「チューブに空気を入れて、船のように…？」
※ネコとクマ、チューブを膨らませる。手動の空気入れなのではかどらない。
「そうだ」
※排気ガスでチューブを膨らまそうとするネコ。優勝する姿を想像する。
「やあ、うちのタヌキちゃんだ！」
「タヌキちゃんが…？」
※ネコ、一足先に川に車を浮かべる。
―あれ、どうしたの？
―そうね
※クマも川に車を浮かべて渡り始める。
※タヌキ、回収していたパラシュートを持ち出して何か始める。
「もう見込みがない」
「よし、お前に負けるもんか」
※タヌキ、パラシュートと排気ガスを利用して熱気球を作り、それで車を浮かせた状態で川を渡る。
「熱い空気は上に上がる、その原理を利用したね、えい」
「あの気球をおれも一緒に見たのに…？」
（芸術）
2020.08.19 サイト動画の字幕抜き書き
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