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人民俳優称号受賞者の国立演劇団の女優ペク・スンランさんの手記をお送りします。
「ピョンヤンの風光に恵まれたテドン川*1のほとりの高層住宅に私の家があります。私を含めて、芸術家たちが住んでいるこの住宅は恩情こもる家だと呼ばれています。恩情こもる家、この住宅にぴったりの呼び名です。偉大な金正日総書記は芸術家たちに立派な家を与え、新居入りを祝うため、私の家に来ました。
チュチェ99（2010）年10月8日のことです。この日、新しい住宅で暮らすことになったという幸福感に浸っていた私は我が家に金正日総書記と金正恩元帥を迎える光栄に浴しました。金正日総書記は喜びに満ちて挨拶をする私に家の中を見せていただきましょうと言い、台所に入りました。水道からお湯は良く出るのか、換気扇の状態はどうなのか見聞きした総書記はこれぐらいなら結構だと言いました。食事をするところを抜けて応接間に出た総書記は新居入りの祝いにわが民族の風習通り、マッチと食器などの家庭用品を持ってきたと言いました。
そのとき、私は亡くなった父の姿が目の前に浮かび、父に会ったようで「将軍様！」と一言を言っては、感激に喉が詰まって何も言えませんでした。実家の父が生きていたとしてもこんなに優しく、細かく思いやることはできないでしょう。この日、総書記は分け隔てなく、ソファーに座って私の家族の歌なども聞き、将来を祝ってくれました。そして栄光の記念写真も取りました。
総書記に会ったその日から早いことに数年が経ちました。けれど、実家の父そのままの総書記の姿は今も私の胸に深くしまわれています。私はこれからも巧みな演技を披露することで、人民に愛される俳優に育ててくれた金正日総書記の信頼と恩情に報いる一念に燃えています」
