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ピョンヤンのニュータウン、チャンジョン通り*1が完成して今、新居入りでにぎわっています。天を突かんばかりにそびえている超高層アパート、その第6号棟の45階へ上がってみましょう。
エレベーターのすぐそばにある、ここは第2号室です。結婚したばかりの中学校の先生夫婦が、母と一緒に暮らしているそうです。夢を見るようだと言っているご主人のキム・グァンチョルさんとお母さんのリ・ボクスンさん。
「心のうちをどう表していいかわかりません。夢のような現実にただただ感心するばかりです」
「もともと一間暮らしをしていましたが、嫁を貰ってみると、2DKぐらいはあってほしい、という思いが無くはありませんでした。ところが国でこのように広々とした3DKの住宅をくれました。ただで、それに家具まで揃ってです。身に余るご恩にどう報いれば良いか分かりません。壁に触ったり、床に触ったりして喜びの涙を流している私です。国からこんなに大きな家をもらって、ありがたい、ありがたいと思っているだけです」
奥さんのヒョン・ウンギョンさんにキッチンを見せてもらいました。
「こうした素晴らしい台所で食事の支度をしていると気分もさわやかになり、また楽しくて楽しくてね、本当にいいですよ」
今度は第一号室に寄ってみましょう。ご主人は東区住宅建設事業所の労働者で、奥さんは東ピョンヤン第一中学校の先生です。ただ今、人民軍にいる二人の息子さんに手紙を書いている途中です。
奥さんのリュ・イェギョンさん、この知らせを聞いたら二人の息子は大喜びするでしょうといってこう続けます。
「こんなに立派な家があてがわれたことだけでも身に余ることですが、水がよく出ているのか、ガスの方は大丈夫か、水を浄化する機械は正常に稼動するかなど生活の隅々にまで気を配ってくれています。本当にありがたい制度です」
ちょうど第3号室の方で歌声が聞こえてきます。喉自慢でもするのでしょうか。はい、行ってみましょう。なるほど。部屋に通されるとすぐ二人の子に自分の方へと誘われます。女の子は自分の部屋へ、男の子はベランダへ、とです。
「うちには父と母の部屋もあれば、兄ちゃんのも、私のもあります。毎日毎日が本当に楽しいです」
「前のアパートの6階に住んでいた時も高いなと思っていました。しかし今、このように45階に上がって見ますと、まるで空に住んでいるようです。ぼくはここに来て窓の外ばかり眺めています」
一つ一つの部屋を見てベランダに出ました。二人の子はあそこはチュチェ思想塔、こっちはメーデースタジアム、とはしゃいでいます。中央暖房建設事業所で働いているご主人のパク・ヨンチョルさんとチュン区アパレル工場で働いている奥さんのリ・チョンオクさん。どうですか。
「入居証を貰った日はなかなか眠れませんでした。信じられなかったんです」
「このように敬愛する金正恩同志が訪れた家に引越しするとは夢にも考えられないことでした。テレビを見ながら周りの人たちが金正恩同志が訪れたあの家が私に与えられるかもしれないと言った時、そんなこと考えもよらないことだと、思っていたのですが、まさかそれが現実のものになるとは。国中に知られた家、敬愛する金正恩同志が訪れたこの家がまさに私の家です」
子供たちが隣の家のおばあさん、叔母さんたちがみなお越しになりましたから家族別の喉自慢をしましょうといって部屋に集まります。可愛いオクソンちゃんと第2号室のおばあさん、労働者夫婦、みなが集まります。金正恩同志が訪れた家に住んでいる喜びの歌、感謝の歌が響き渡ります。
窓越しにマンスデの丘の偉大な金日成主席と金正日総書記の銅像がくっきりと見えます。夜も更けて街灯がつけられ、町の数知れない家々の明かりも輝き始めます。家々の窓から聞こえてくる幸せの歌声、笑い声を金日成主席と金正日総書記が聞いているようです。
